「高崎白衣大観音」…私たちは親しみを込めて「観音様」と呼んでいます。
観音山丘陵に立つ大きくて美しい観音様は、高崎市民の誇りです。

今日は、観音様の足元で人々をもてなしている「観音茶屋」をご紹介します！

観音茶屋　どこにある？

観音茶屋は、観音様・慈眼院への入口、坂の上り口にあります。（GoogleMap）

観音様へ行く時・帰る時にちょっと休憩するのに良い場所にお店を構えています。

私は今回、参道で一番活気を感じられたので「観音茶屋」に入ってみました。

観音茶屋　甘味処

観音様への坂道は距離は短いですが勾配が少しキツイですね。観音様へ訪れる行き帰りに観音茶屋でひと息つく方は多いようです。

お店に入ると、店長さんが明るい声で迎えてくださいました。

お店の中央には囲炉裏風のお席があります。ストーブが暖かくてほっとします。

店内は清潔に整えられていて居心地が良いです。何を注文しようかな。

店長 中川一美さんがとても丁寧に きびきびとお客様に対応している姿は感動的。
群馬県と高崎市を代表して遠方からの観光客を「おもてなし」しているようです。

私は 甘酒(米麴)と味噌おでん(三本) を注文しました。

まず 甘酒(米麴)が運ばれてきました。お漬物が添えられています。嬉しいサービスですね。

温かくてほんのり甘い麹甘酒とお漬物で、心もほっこり。

次は、味噌おでんです。黒っぽいお味噌ですね。こんにゃくの形も三角ではありません。

観音茶屋の味噌おでんの味噌は店長 中川一美さんのこだわりで、信州赤味噌にザラメを合わせて作るそうです。

そして、こんにゃくの形は「観音様の横向きの姿」を模しているそうです。
観音様の姿に見えますね。（心の目で見てください）

久しぶりに食べた味噌おでんは ツウな味でした。ヘルシーでまた食べたくなる味です。

食べながら 店長 中川さんにいろいろお話を伺いました。
「観音茶屋」は 老舗和菓子店「郷土銘菓司 観音屋」の直営店とのこと。

郷土銘菓司 観音屋は、高崎中央銀座商店街にある老舗の和菓子屋さんで「観音もなか」が有名ですね。

観音茶屋で販売されている切り餅は 観音屋でついているそうです。
『当店のおしるこはこの切りもちを使用しています』と書かれています。

おしるこもいただきましょう！

おしるこのお椀の蓋を外すと湯気が ほわ～～ん。郷土銘菓司 観音屋の自慢のあんこがたっぷりです。これはもう美味しいに決まってます！

軽く焦げ目がついた柔らかなお餅。お漬物も添えられています。

おしるこ好きにはたまりませんね。
”老舗和菓子屋のあんことお餅で作った観音茶屋のおしるこ” をまだ召し上がっていない甘味好きな方、冬の間に観音茶屋で堪能してくださいね。

観音茶屋　和菓子

郷土銘菓司 観音屋は大正6年創業の老舗。
観音様を商標登録することを 唯一許可されています。
包装紙は「モチモチの木」の挿絵で有名な滝平二郎さんの切り絵です（ご縁があり使用を許されているそうです）　

代表的な和菓子が「観音もなか」。かわいい観音様です。すべて手作りです。

観音もなかをひと口いただいて、想像の何倍も美味で正直驚きました。
もなかの皮は薄くてサクッ、こしあんと胡麻あんの2種類なのも良いです。
『自分の治したい所から食べ、観音様からご慈悲を頂くという言い伝え』があるそうです。

「観音ソフトラスク」は「風味豊かなカステラを二度焼きし、日本一の柔らかさを追求した究極のソフトラスクです」と説明書きがありました。カステラを焼いたラスクって珍しいですね。

郷土銘菓司 観音屋の和菓子は無添加です。消費期限は短めですが、それは身体に安心なお菓子の証。

雑誌「婦人画報」2020年1月号に「観音もなか」がお祝いの和菓子として群馬県代表で掲載されています。自信を持って贈答や手土産に使えますね。

■ 郷土銘菓司 観音屋の商品は、「高崎OPA・高崎じまん」「高崎駅・群馬いろは」でも購入できます。

観音茶屋　まとめ

観音様の足元で観光客をもてなす「観音茶屋」。
店長 中川一美さんは、日々お店の前を行き交う人々に「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と明るく声を掛けているそうです。

周辺の土産物屋さんや飲食店の活気が無くなってきた観音様の参道に響く明るくはつらつとした中川さんの声と気遣いは、とても尊いと感じました。

初詣にお出かけの時に、春のお花見の時に、夏はかき氷やラムネで暑気払いに…
また日常の散策でも。皆さまに観音茶屋をおススメします！