ビエント アーツ ギャラリーでは11月18日(土)より新しい展覧会が始まっています。
今回は、11月26日まで高崎中心市街地などで開催された『アートプロジェクト高崎 2023』にも出展されたテレサ・クレアさんの展覧会です。

井上病院の壁面を彩ったテレサ・クレアさんのアートをご覧になった方も多いと思います。
私が撮影中にも「きれいな絵！」と足を止めて鑑賞する方がいらっしゃいました。

テレサ・クレア『黄色の発見』

今回の展覧会は、高級なPOP UP絵本を眺めるようなとてもステキなアート作品です。

テレサ・クレアさんはコロンビア・ボゴタ出身。1年4ヵ月前に来日し、現在は群馬県在住です。
2008年コロンビア国立大学美術学部卒業時からずっと現在の作風でアート製作に取り組んできたそうです。

テレサ・クレアさんの作品を横から見るとPOP UP絵本のように立体的なのがわかります。
単純にステキ！楽しい！スゴイ！そしてテレサ・クレアさんの世界が深くて神秘的です。それぞれの作品に主人公が居るそうです。

テレサ・クレアさんはコロンビア人としてのアイデンティティをとても大切にしています。そして日本で出会った様々な”新しいもの”から受ける印象を織り交ぜながら独特な世界を作り出しています。

テレサ・クレアさんのアートは、紙に鉛筆や水彩など様々な技法で描かれた絵を細密なカッターで切り抜きます。気が遠くなるような作業のように思えますが、今回の展覧会の作品はすべて日本に来てから制作したものです。

「カーニバルの鳥」は日本のお祭りの“獅子舞"からインスピレーションを受けたもの。鳥の前を歩く女性はテレサ・クレアさんです。
展示されている作品のあちらこちらにテレサ・クレアさんが居ますので探してみてくださいね。

↓「カーニバルの鳥」を見ているこちらの方々。私も全く同じように手をこんな風にしてじっくり見ました。(皆 同じこと考えるんですね)
立体作品はギャラリーに展示すると魅力が増すようです。

展覧会のタイトル『黄色の発見』については、ちょっと難しくて長くなるのでビエントアーツギャラリーHPにてご一読ください。

美しくて緻密で興味深い作品のディテールを思う存分 間近で観ていられるのも、アーティストから直接作品にまつわるお話を聞けるのも、ビエント アーツ ギャラリーの展覧会の魅力です。
（静かに鑑賞したい方もいらっしゃるので作家さんから声掛けすることは少ないようです。気軽にお声掛けしてみてください）

↓ コロンビアの民族衣装、幼い頃の思い出、親しみのあるカトリックの聖人のイメージから作られたキャラクターなどが詰め込まれた大きな作品「Panteon」

「Panteon」の左下に居るこちらのキャラクターの手には酪農が盛んなコロンビアで一番身近な動物である"牛"がいたり… テレサ・クレアさんの作品には遊び心がいっぱいです。

何度見ても新しい発見がありそうな素敵なテレサ・クレアさんの想像の世界へ
ぜひお出かけください！

※ 直近のテレサ・クレアさん在廊日は12月4日(月)です