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ニコチン依存症とアルコール依存症

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


「煙草とお酒、どっちがやめるの簡単か?」
と言うと、1週間だけだったら、お酒のほうが簡単です。

お酒は、やめようと思えば1週間ぐらいやめることが出来ます。
けれど、煙草は1週間やめるのに大変な苦労が伴います。

けれど、一生やめろと言われれば、お酒のほうがうんと難しくなります。
というのは、煙草は、1ヶ月も2ヶ月もやめれば、吸いたい気持ちがなくなってしまうのですが、お酒は、1ヶ月2ヶ月やめても、飲みたい気持ちがなくなることはないからです。

ニコチン中毒の方は、一生やめ続ける努力をする必要はありませんが、
アルコール中毒の方は、一生やめ続ける努力をする必要があります。

嗜癖や依存は、ひとりでやめるのは困難です。
どうぞ適切な援助者の許でやめていってください。

嗜癖や依存は、やめるのに失敗すると、自己嫌悪に陥り、さらに嗜癖を深くするという悪循環に陥ります。ですから、依存を治すのには、失敗しないほうがいいです。やめると決めたら、一発でやめきることです。

依存症を治すコツは、心を整え、環境を整え、脳を整えることです。

心を整えるとは、やめるぞと固く決心することです。そのためには、やめなければならない理由を明確にすることです。そして、依存せずにはいられない心の空虚感を埋めることです。

環境を整えるとは、依存をやれない環境を作ること、依存をやれない環境に身を置くことです。周囲の人からも協力をもらいましょう。

脳を整えるとは、たとえば薬です。その他、運動して、身体に良い物を食べ、良質な睡眠時間を確保することです。さらに、条件反射制御法をやるといいです。

私はあなたの依存症が治ることを心から応援したいと思います。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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