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カウンセリングとコーチングの違い

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


カウンセリングする人は、カウンセラー。
コーチングする人は、コーチ。

ときおり、
「カウンセリングとコーチングの違い}について訊かれるのですが、
いろんな答え方があるのですが、「どちらかと言うと、カウンセリングは、マイナスからゼロにすること。コーチングは、ゼロからプラスにすること」と答えられそうです。

または、
カウンセリングは、より医療的
コーチングは、より教育的と答えることもできそうです。

よって、コーチングするコーチは、精神医学の知識がないことが多く、
「心の病の人には、どう対応していけばいいのか?」知らないことがほとんどです。

他には、
カウンセリングとコーチング、共に、【抱え】と【揺さぶり】をするのですが、
カウンセリングは、コーチングに比べ、【抱え】をする割合が多く、
コーチングは、カウンセリングに比べ、【揺さぶり】をする割合が多い、と言われています。

【抱え】とは、受容・共感に努めることです。
「あなたは、ありのままのあなたでいいのよ」と根気よく伝え続けることです。

【揺さぶり】とは、質問したり、アドバイスすることです。
「あなたは、今のままでいいの? 本当にそれでいいのか」と迫ることです。

私は、心理カウンセラーで、コーチングもするのですが、やはり軸足はカウンセリングです。【傾聴】をもっとも大切にしているカウンセラーです。

だからと言って、コーチングよりカウンセリングのほうが優れているということはなく、たとえば、プロコーチの人は、質問が上手です。そのあたりは、毎回、感心し、私としても、大いに見習わなければばならないと思っています。

私は、コーチングするとき、「目の前の人は、どのような生まれつき性格を持っているのか?」 慎重に診断します。このあたりを間違えると、不幸な方向に努力しかねませんから、本当に注意したいところです。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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