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反省と後悔の違い

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


悪癖を繰り返す人は、後悔することが多いです。反省することは少ないです。
反省していると言うのならすべきことがあります。

「反省している」と言いながら、同じ過ちを2度3度と繰り返す人は、
「反省している」とは言えません。後悔しているだけです。

依存は、後悔では尚更、反省でも良くはなりません。
依存は、自分の意思で治そうとするのではなく、本気で治したいのであれば、
精神医学に詳しい、脳生理学に詳しい、心理臨床家の許を訪ねて欲しいと思います。


ちなみに、「反省」と「後悔」は、意味が大変に似ています。
どちらも「過去の失敗について、思いを巡せている」という点では変わりません。

ですが、この2つの言葉には、決定的に異なる点があります。

それは、「反省」には、「省みる」という言葉が入っています。
「省みる」とは、「自らを振り返り、もう一度考えてみる」ということです。

いっぽう、「後悔」には、「悔いる」という言葉が入っています。
悔しい気持ち、惜しいと思う気持ちに、焦点があてられた言葉です。

「反省」は、「改善点を探るため、過去の行いを振り返り、もう一度考えてみること」という意味です。これに対し「後悔」は、過去の失敗から改善点を探ろうとしているわけではありません。過去に起きてしまったことや取ってしまった行いについて深く悩み、「あんなことをしなければよかった」と囚われている気持ちが、「後悔」です。

要するに、
反省は未来に目を向けている行為であり、
後悔は過去に囚われている行為であるということです。

あなたは、
しっかり反省していますか?
後悔してばかり…ということはありませんか?

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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