Yahoo!ニュース

子ども部屋は不要、与えないほうがいい。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日の私の話は、極論です。
「子ども部屋与えるか否か?」「いつ与えたらいいか?」「与えるにあたってルールをどのように設定すればいいか?」検討する材料にしていただけたら幸いです。


その昔、日本には子ども部屋などというものはありませんでした。戦後、欧米から入ってきた文化が子ども部屋だったのです。でも日本は、形だけ真似て、肝心の中身は真似しませんでした。

子どもに子ども部屋は与えないほうがいいです。悪の温床になりかねなからです。
「子ども部屋を与えたら、子どもが勉強するようになるのではないか?」「子どもの自立が促されるのではないか?」というのは幻想です。

実際、子ども部屋がなかったら、
世の中から、非行やひきこもりや不登校はうんと減るのではないかと思います。

それでも、どうしても子ども部屋を与えたいのであれば、父親が「この部屋はお父さんの部屋だ。だけども、お前も勉強しなければならないだろうから、お父さんが、一時的にお前にお父さんの部屋を貸してあげよう」と言って、与えるといいでしょう。

そうすれば、子どもから「俺の部屋に勝手に入るな!」等、立ち入り禁止を言い渡されることはなくなる筈です。親は、子どもの部屋に、子どもがいる時いない時に関わらず、自由に入れるわけですから、子どもは、部屋の中で悪いことも出来なくなりますし、部屋におかしなものを隠し持つことも出来なくなるでしょう。

次に、
お父さんが自分の部屋を子どもに貸すときのルールですが、下記を参考にしてください。
1.部屋は、勉強するところ、寝るところ、着替えるところである。
2.よって、部屋の中で、ゲームなどして遊んではいけない。
3.水ぐらいは飲んでもいいが、物を食べてはいけない。
4.もしも友だちを入れる時は、部屋のドアを開けておかなければならない。
5.遊ぶ、食べる、テレビを観るは、全てリビングですること。

子どもが自分の部屋が欲しかったら、「早く経済的自立を果たせ」と言いましょう。
子育ての目的は、子どもを幸せな大人にすることです。このことを、どうぞ忘れないようにしてください。

最後に、
子どもに子ども部屋を与えないのは、子どもを支配するためでも、子どもの自由を奪うためでもありません。子どもを真っすぐに育てるためです。そのことは、くれぐれも間違えないようにしてください。

それから、これは当然のことでありますが、子どもが使っている部屋に入る時は、礼儀としてノックぐらいはちゃんとするようにして下さい。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

竹内成彦の最近の記事