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子の親に対する無条件の愛(子どもに感謝)

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


「子を愛さない親はいない」なんて言葉がありますけれど、正直私は、「そうかなぁー」って思ってしまいます。と言うのは、実際、子どもを虐待する親のニュースだって、よく見聞きするし、臨床現場で、「子どもに少しも愛情を感じない」という親の訴えを聴くことが少なくないからです。

「子を愛さない親はいない」という言葉は甚だ疑わしいですが、「親を愛さない子はいない」ということは言えるのではないかと思います。どんな酷い親だって、子どもからは求められていますし、子どもから愛されていると思います。私たち親は、そのことを、忘れないようにしたいと思います。

無条件の愛  ~子どもの姿に感謝と尊敬~

「子どもを愛する気持ちなら、だれにも負けない」、私には、そんなことを言う自信がありません。子どもに接する日ごろの態度を振り返ると、自分自身反省することばかりです。

でも私は、子どもに感謝する気持ち、子どもを尊敬する気持ちなら、だれにも負けない自信があります。自分の子どもをもって、一番感心し感動したのは、子どもの親に対する無条件の愛の深さです。

子どもは、お母さんやお父さんの顔を見ると、無条件にほほ笑んでくれます。
家事をついついサボるお母さんでも、出世街道から取り残されているお父さんでも、子どもは無条件に親を愛してくれます。なんてありがたいことなのかと思います。

子どもは、「もう少し料理が上手になったら、お母さんのことを好きになってあげる」とか「もう少し給料いっぱいもってきたら、お父さんのこと好きになってあげる」なんてこと、決して言いません。目が合えば笑い、姿を見れば近づいてきてくれます。それが子どもです。

私たち親は、子どもの無条件の愛を、もう少し見習わなければならないのではないでしょうか。「もう少し言葉が早くなれば…」「もう少し早くおしめが取れれば…」から始まって、「もう少し勉強ができれば、もう少し運動ができれば…」など。

いつから親は、子どもを条件付けで愛するようになったのでしょう。
人を無条件で愛することの大切さを教えてくれた子どもに、私は深く感謝しています。そして私は、そんな子どもを強く尊敬しています。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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