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爪噛みがやめられない(爪噛みを治す方法)

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


私は、30歳前後まで爪を噛んでいました。
30年近く前の話です。ホント恥ずかしい限りです。

いつ頃から噛み始めたのかは定かでありませんが、
小学校を卒業する頃には、真剣に「爪噛み癖を治したい」と思うようになっていました。

中学にあがった頃には、さすがに人前では爪を噛まなくなったのですが、
ひとりでいる時には、何となく噛みたくなって、こっそり噛んでいました。

爪噛みをする原因は下記です。
① 自分を傷つけ懲らしめるための、ひとつの自傷行為である。
② 自分の行動をコントロールするのが苦手である。
③ 爪を噛むと、噛んでいると、何となく落ち着く。
 逆に、爪を噛まないと、イライラして落ち着かない。
④ 嫌なことを考えなくて済む、ひとつの現実逃避。
⑤ 爪を噛む理由や原因などない、ただの癖、悪しき習慣。

爪を噛む人の気分および性格的傾向と性格特徴としては、下記があげられます。
① 繊細で傷つきやすい。
② 愛情に飢えている。
③ 時間の潰し方が下手である。
④ 誰かに見守られたい保護されたいと思っている。
⑤ 何となく気分がモヤモヤしていて、スッキリした気持ちになりたいと思っている。

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私(竹内成彦)の場合、全て当てはまっていました。

次に、
爪を噛むことの不利益を書きたいと思います。
① 深爪状態になって指先が痛い。
② 爪の形が醜い。
③ 細菌やウイルスが、爪を通して身体に入ってしまう。
③ 爪を噛んでいる姿が、カッコ悪い、みっともない。
⑤ 幼児的性格だと思われ、人格を疑われたり社会的信用を失う。
⑥ 爪噛みに時間を取られ、本来やらなければならないことが出来ない。

続いて、
爪を噛まないようにするための方法ですが、
① 爪が噛みたくなったら、拳をギュッと握り、数秒間我慢する。
② ガムを噛む。
③ 散歩に出かける。
④ 水を飲んだり氷をかじったりして、気分を落ち着かせる。
⑤ 常に手袋をつけて生活する。
⑥ 爪に絆創膏を貼っておく。
⑦ 爪に、人畜無害な苦いマニキュアを塗っておく。

私は、上記の7つの方法を全て試しました。
それでも完全には治りませんでした。本当に苦労しました。

当時私は、2人の子の父親になっていて、これでは指しゃぶりする子ども以下だと思って、さすがにヤバさを感じていまいた。自分でも何とか治したいとあがいていたのですが、なかなか上手くいきませんでした。気がつくと噛んでいたり、そう無意識で噛むって奴です、噛まないとイライラして何も手につかず、よけいに事態を悪化させたりして、自分でも本当に手を焼いていました。今は、完全に治っていますが…。

爪噛みは、「噛んじゃいけない」「噛まないほうがいい」という気持ちと、「それでも噛みたい」という気持ちの葛藤であることが多いです。

私が最終的に爪を噛まなくなった理由は、
カウンセラーになろうと思って、カウンセリングの勉強にのめり込んだからです。
カウンセリングの勉強に寝食を忘れるぐらい熱中したからです。
それと、
「プロの心理カウンセラーのくせに、醜い爪の形をしているのは、カッコ悪すぎる」「爪噛みの癖を持っていることを、クライアントに知られたくない。バレたくない」という気持が猛烈に沸き、それでやめられたのだと思います。

さて、
私のカウンセリングルームには、爪噛みでお悩みの方がご来室されることがあるのですが、現在、私は、下記の方法を使って、無理なく短期間で悪しき習慣である爪噛みを治しています。

① お話をしっかり聴きます
 いつ頃から噛んでいるのか?
 どういう時に噛んでしまうのか?
 爪噛みをやめたい理由は何か? ← これは重要な問いです。言語化できたほうがいいです。

② 施術およびアドバイスをします。
ご来室された方には、ごしんじょう療法を施します。
爪噛みをする人は、大脳辺縁系の扁桃体が過剰活動をしていることが多いです。その興奮を、ごしんじょう療法を施すことによって緩ませるのです。ごしんじょう療法を受けた人は、不思議と爪を噛みたい気持ちが治まります。
電話やZoomでカウンセリングを受けられる方には、ご自分で出来る、ストレス・リリース・タッピングをお教えしています。
その他、食事療法や運動療法や規則正しい生活についても助言しています。

私は、爪噛みがやめられない人の気持ちがよくわかります。
私自身も30歳ぐらいまで噛んでいたからです。
爪噛みは、意外に、そして本当に、手強く厄介な悪癖です。

本気で爪噛みをやめたい方は、どうぞ私のカウンセリングルームをお訪ねください。
私は、あなたの心に寄り添うカウンセリングをすることをお約束いたします。

爪噛みという悪しき習慣や癖は、ひとりで頑張るよりも専門家と一緒に治していったほうがいいです。ひとりではとても無理だったものが、ふたりだとアッサリ治ったりすることが多いからです。これは、ダイエットコーチの存在と一緒ですね。ぜひ、ご検討ください。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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