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心とこころの違い

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


人間以外の動物には、心はありますが、こころはありません

上記の言葉は、
名古屋市内にある東山動物園で開催された、講演会の講師の先生から直接聴いたものです。「『心とこころの違い』は、内省力があるかどうか」らしいです。

動物は、お腹が減ると、
「お腹が減ったなあ」と思いますし、それで、ゴミ箱を漁ったりしますが、
「こんな生活がいつまで続くのか?」とか
「ゴミ箱を漁っている自分はどうなのか?」等と思ったりはしません。
内省力(自分の考えや言動、行動について深く省みる力)が、ないからです。

あと、動物は、成長欲求と社会貢献欲求を、ほとんど持っていないそうです。
それが、人間の「こころ」と、人間以外の動物が持つ「心」と大きく違う点です。

よって、内省力も成長欲求も社会貢献欲求もない人間は、
「こころ」を失った、「心」しか持っていない、動物なのかもしれませんね。

「心」とは、知識・感情・意志などの精神的な働きのことです。
「こころ」とは、過去・現在・未来の心を含んだもので、さらに、第三者の目で、心を眺める働きをするもののことです。

「心」は、3次元的存在であり、過去にも未来にも存在しませんが、
「こころ」は、4次元以上の存在であり、時間を超越し、過去にも未来にも存在します。

多くの人は、「こころ」を持っています。
だから、多くの人は、「こころ」をわかったつもりになっています。
そう、いつも自分で、持ち歩いているからです。

そして、多くの人は、誰でも1度ぐらいは悩んだことがあるかと思います。
その自分の個人的な悩んだ経験を通して、「心の病」を理解しようとします。

多くの人は、「心の病」のことなど、ちっともわかってないのに、わかったつもりになっています。そう、自分が「知らない、わかってない」という事実を全く認識していないのです。

上記については、うつ病患者が抱える二重の苦しみ にて熱く語っております。

人間の脳は、「心」を作っていますが、人間の脳を作っているのは、「こころ」です。
私(竹内成彦)は、数年前に、脳の治療をして「心」を改善しましたが、脳の治療をしようと思い立ち、自分の脳が良くなることを明確にイメージしたのは「こころ」だったのではないかと思っています。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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