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怒りっぽい原因、怒りっぽい人の特徴。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


世の中には、短気な人、いわゆる怒りっぽい人がいます。
そういう人は、どういう人か? 何が原因で怒りっぽくなったのか?
今日はそんなお話をしていきたいと思います。

まず、ひとつめです。
怒りっぽい人は、生まれつき、脳という臓器の一部である偏桃体が過剰活動しやすい人であると言えます。直ぐに偏桃体が過剰活動してしまう脳を持っている人は、どうしても短気に、怒りっぽくなりがちです。

次に、
怒りっぽい人は、親から甘やかされて育った可能性が高いです。世の中は自分のわがままが通ると思っているので、自分の思い通りに事が運ばないと、直ぐに機嫌を悪くするのです。

次に、
怒りっぽい人は、つい人に期待してしまう人です。勝手に人に期待をし、その人が自分の期待通りに動かないと腹を立てます。そして、タチの悪いことに、そういう人は、正義感を振りかざしたりします。「〇〇なら、普通、こうするはずだ」「〇〇なら、こうすべきじゃないか」等と。いろいろ理屈を並べたりしますが、要は自分の期待が叶わなかったら怒っているだけなのです。

以上、3つ言いました。
怒りっぽい人は、生まれつき腹が立ちやすい脳を持っている、甘やかされて育った、人に期待しがちな性格、そのいずれか、もしくは全部です。

この記事をお読みのあなたは、如何ですか?
怒りっぽい人ですか? そうでもないですか?

もしも、あなたが怒りっぽい人だったとしたら、今言ったことに当てはまってないか、よく考えてみると良いかと思います。


また、世の中には、気が長い人、滅多に怒らない人も存在します。
そういう人は、今言った、怒りっぽい人と逆です。

生まれつき、脳が怒り感情を持たないような作りになっている、親に甘やかされて育っていない、人に期待しない人である、のいずれか、もしくは、その全部です。

以上、怒らない人の特徴および原因を3つ言いました。

怒り感情は毒です。
相手の心身も痛めますが、自分の心身も痛めます。
だから、なるべく怒らないほうがいいです。

次に、
怒り感情は基本よくないものですが、ときにいいこともあります。
というのは、怒り感情は大変に大きなパワーを持っているので、ときに自分自身を、ときに社会を良い方向へ変えてくれるからです。

例えば、
私は、カウンセラーになって、少しばかり売れ始めた頃、ある臨床心理士のグループから、執拗な酷いイジメを受けたことがあります。10年以上前の出来事です。私をいじめる理由は、「臨床心理士の資格を持っていない癖に、大学院を出てない癖に、目立ちやがって…」という、妬み感情から生じたものでした。最初は、カウンセラーという職業に就いている人が、何も悪いことをしているわけでもない自分をいじめるなんて、ちょっと信じられませんでした。凄くショックを受けたし、腹も立ちました。

そんな私は、凄く腹が立った私は、
その怒りを、私をいじめる彼らに直接ぶつけるのではなく、本を出版することで晴らそうとしました。当時、10数年以上前は、本などというものは、素人が簡単に出せるようなものではありませんでした。ごく一部の人しか出せないものでした。それでも私は、本を出すことによって、私を馬鹿にした臨床心理士たちを見返してやりたかったのです。

その半年後、私は出版社から本を出すことに成功しました。
もしもあの時、私が腹を立てなかったら、きっと本など出せなかったと思います。もちろん、人様の役に立ちたい気持ちが強かったからこそ、本を書けたという事実はありますが、怒り感情という大きなパワーを使ったからこそ本を出せたというのも事実です。

人生、愛と感謝というホワイトエンジンで生きていくのが理想ですが、
時には、怒り感情というブラックエンジンを使って生きていくのもありかと思います。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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