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メンタルを強くする方法(メンタルが強い人と弱い人の違い)

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


まずはじめに、メンタルが強い人と弱い人の違いについてお話したいと思います。
メンタルが強い人と弱い人には、どのような違いがあるでしょうか?
※ メンタルとは、「精神」や「心」という意味です。

メンタルが強い人と弱い人の違い、3つご紹介したいと思います。
① メンタルが強い人は、ポジティブです。
 いっぽうメンタルが弱い人は、ネガティブです。
② メンタルが強い人は、単純です。
  いっぽうメンタルが弱い人は、複雑です。
③ メンタルが強い人は、自分で自分にオッケーを出すことが得意です。
  いっぽうメンタルが弱い人は、自分で自分にオッケーを出すことが苦手です。

順に、ご説明します。
① メンタルが強い人は、何事もポジティブに考えるくせがあり、考え方が前向きです。
いっぽう、メンタルが弱い人は、物事をネガティブに考えるくせがあり、後ろ向きな考え方をすることが多いです。
② メンタルが強い人は単純です。ものごとを複雑に考えたりしません。たとえ失敗したとしても、「過去も失敗した」とか「未来も失敗するかもしれない」とか思いません。
いっぽう、メンタルが弱い人は複雑です。失敗すると、「過去も失敗した」とか「次も失敗しそう」とか、グズグズ考えてしまいます。
③ メンタルが強い人は、自分にオッケーを出すことが得意です。自分で自分のことを根拠なくいいと思えます。
いっぽう、メンタルが弱い人は、自分にオッケーを出すことが苦手です。人から認められないと、なかなか自分のことをいいとは思えません。

次に、メンタルが弱い原因ですが、
それは生まれつき性格育てられ性格習慣性格に原因があります。

順にご説明していきます。
生まれつきポジティブな人は、メンタルが強くなりがちですが、
生まれつきネガティブな人は、メンタルが弱くなりがちです。
続いて、
親からたくさんの愛情を注がれて育った人は、メンタルが強い傾向にあります。
逆に、親から少ししか愛情を注がれなかった人は、メンタルが弱い傾向にあります。
続いて、
身体の調子がいいとメンタルが強くなります。
逆に、身体の調子が悪いとメンタルが弱くなります。
上記の部分、身体については、生活習慣・習慣性格によって、大いに改善されるものです。

以上、「メンタルが弱いとおっしゃる人の原因を、3つ述べました。
そう、その通り、メンタルが強い弱いは、生まれつき性格であることも多分にあります。
よって、あなたは自分を責める必要はありません。「自分のメンタルが弱い原因は、半分は生まれつきだから仕方がない」と開き直ってしまいましょう。

メンタルを強くする方法

① ネガティブな感情が沸いてきたら、それを追いかけない。流れるままにしておく。
そう、浮かぶのは仕方がないことなので、それを追いかけないことが大切です。
けれど、この感情を追いかけないというのは意外に難しく、だから瞑想をやると良いでしょう。そうすれば、少しずつ上手に、ネガティブ感情を追いかけないということが出来るようになります。ここ最近、マインドフルネスという言葉が流行っていますが、これも瞑想の一種です。

② やるべきことを淡々とやっていく。建設的な行動を取り続ける。
自分の感情や思考に囚われるのではなく、やるべきことを淡々とやっていくことが大切です。それが建設的な行動だったら尚いいです。
ちなみに私は、ときおり、非常に悪意に満ちたメールを貰うことがあるのですが、そんな時は、グズグズ考えず、直ぐに腕立て伏せをするようにしています。そうすれば、ネガティブな感情に引きずられることもなく、体も鍛えられて一石二鳥です。

③ 姿勢を正して深呼吸する。
姿勢を正して、胸を張って、やや上を向いて、大きく深呼吸しましょう。一時的に気分が晴れるどころか、メンタルそのものも強くなっていきます。

④ 嫌なことがあっても、そこから得るものは必ずあると思う。
どんなに嫌な出来事でも、探せば、そこから得るものは必ずあるものです。悪い面だけでもなく、良い面を探す癖をつけましょう。

⑤ 日記を書く。
どんなに辛いことがあっても、それを日記に記せば、不思議と「今日はこれでおしまい」と思えるものです。また、イヤなことがあっても、それを書き出してみれば、「案外、大したことないな」と思えたりするものです。どうぞ日記を書いてみてください。
ちなみに私(竹内成彦)は、日記をほぼ毎日、50年近く、書き続けています。私にとって日記は、自分のメンタルを保つ有用な道具です。

⑥ 迷ったら「やる!」という人になる。
人は、チャレンジをすることによって、メンタルが強くなります。よって、迷ったら、「やる人・行動する人」になってください。

⑦ 生活習慣を整える。
規則正しい生活をするよう心掛けましょう。身体に良い物を食べ、適度に身体を動かし、良質な睡眠を取って下さい。そうすればメンタルが強くなります。

⑧ 筋トレをする。
筋トレをするとメンタルが強くなります。本当です。これが1番手っ取り早く、確実で効果的な方法かもしれません。体を動かすことが嫌いな人には、ちょっと辛いかもしれませんが、ぜひ試してみてください。

以上、8つの方法を紹介しました。
メンタルの強い弱いは、半分ぐらいは生まれつきのものですが、日々のトレーニングによって強化できるものでもあります。人生を充実させるためにも、ぜひ今回紹介したメンタル強化法を実践して、あなたも、ストレスに負けない強い心と身体を手に入れてください。

ちなみに私は、メンタルが非常に弱いです。人から非難されたり、否定されたりすると、いちいち気分が凹みます。これは生まれつき性格でもありますし、育てられ性格でもあるので、半ば仕方がないことです。けれど、だからこそ私は、メンタルが強くなる習慣性格を手に入れるよう、日々努力をしているというわけです。

皆さんもどうぞ頑張ってください。
今日お話したことを、ひとつでもふたつでも生活の中に取り入れて頂ければ幸いです。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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