「知っている」から「できる」人へ。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
「知っている」と「できる」は、全然違います。
そう、知ったからと言って、できるようになるとは限らない…ということです。多くの人は、このことを知っているようで、全然知りません。呆れるほど知りません。
たとえば、ダイエットひとつ取っても、そのことが言えます。
「食べる量を減らし、運動量を増やせば痩せられる」ということは、多くの人が知っています。でも、それができません。多くの人は、「どうすれば痩せられるか」知っている。でもできないのです。それで、多くの人は、「楽して痩せられる方法はないか?」と探し回ります。でも、そんな努力をしても、その人が痩せられることはありません。たとえ痩せる秘密の方法を知ったとしても痩せることはありません。何故なら、食べてしまうからです。身体を動かさないからです。
今言ったように、痩せられないのは、痩せる方法を知らないからではなく、痩せる方法を実際に実行に移せないからなのです。
私は、心理カウンセラーであると共にダイエットアドバイザーでもあります。「どうすれば、痩せられるか?」よく知っています。でも、大切なのは、痩せる方法を教えることではなく、痩せる行動をするよう援助し続けることなのです。「どうしても痩せられない」と仰る方は、どうぞ遠慮なく私のカウンセリングをお受けください。
知らないことを知るようになったことを「知識の壁」を乗り越えたと言います。
これは比較的、簡単です。今まで知らなかったことやわからなったことを理解できるようになったわけですから、自分が「成長した」と感じるのは無理ないことです。
けれど、知識の壁を乗り越えただけでは、できるようにはなりません。
知識の行動を乗り越えた時、次に訪れるのは「行動の壁」です。
これは、知ったことを、実際に行動に移せるかどうかです。この時点でつまづく人は少なくないです。何故なら人間は、自分が変わることや失敗することに恐れを抱く生きものだからです。多くの方は、「無理」「できない」「面倒臭い」などの言葉を使って、自分が知ったことをやろうとしないのが実情です。知っていることを実際にやるようになって、初めて行動の壁を乗り越えたと言えるでしょう。
行動の壁を乗り越えた時、次に訪れるのは「気付きの壁」です。
実際にやってみて、「食べないのは、こんなに大変なんだ」「身体を動かすのは、こんなに億劫なんだ」と気付きます。けれど、これに臆することなく、少しの間はやり続けられる。この段階に来て初めて、気付きの壁を乗り越えたと言えるでしょう。
気付きの壁を乗り越えた時、次に訪れるのは「意識の壁」です。
意識すれば、気をつければ、「食べることを制限できる」そして「身体を動かすことができる」という状態です。この段階に来て初めて、意識の壁を乗り越えたと言えるでしょう。
意識の壁を乗り越えた時、次に訪れるのは「無意識の壁」です。
意識しなくても、無意識状態でも、「食べることを制限できるようになっている」「身体をよく動かすことができるようになっている」という状態です。この段階に来て初めて、無意識の壁を乗り越えたと言えるでしょう。
無意識の壁を乗り越えた人は、見事にダイエット成功者です。
今後も、よっぽどのことがない限り、太るようなことはないでしょう。
上記のように、知らない状態から、知っている状態になり、できるようになるまでには、「知識の壁」「行動の壁」「気付きの壁」「意識の壁」「無意識の壁」といったたくさんの壁を乗り越えなければなりません。だから、「知らない人」から「できる人」になるのは、大変に難しいのです。
無意識の壁を乗り越えたあなたは、達人の域に達していると言えるでしょう。
そんなあなたなら、いつでも好きな時に自分の体重を増やしたり減らしたりできるようになっており、そしてきっと、人にダイエットを教えることができるようになっていることでしょう。
上記のことは、ほとんど何に対してもあてはまります。
私は、肥満だけではなく、近眼も老眼もアトピー性皮膚炎も花粉症も治すお手伝いができるカウンセラーなのですが、方法を教えるだけでは全然ダメです。クライアントが「知識の壁」だけではなく、「行動の壁」「気付きの壁」「意識の壁」「無意識の壁」を乗り越えられるよう伴走するのが、カウンセラーとしての役割です。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。