怒ると叱るの違い
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「【怒る】と【叱る】の違い」について言及したいと思います。
「【怒る】とは、相手に悪感情をもって、憎しみや怒りの感情を露骨に表して、相手に厳しく迫ること」を言います。
「【叱る】とは、相手に愛情をもって、『相手の可能性を引き出そう』という気持ちを込め、厳しい態度で臨むこと」を言います。
要するに、【怒る】と【叱る】の違いは、「そこに愛はあるんか?」という感じですね。※ 愛とは、「いつくしむ心。いたわる心。相手の幸せと成長を援助する行為」のことです。
私(竹内成彦)は、人を怒るのも叱るのも苦手です。
そう、厳しく出来ないのです。「厳しくしよう」と努めると、つい怖くなってしまう自分がいます。「上手に人を如かれるような大人になれたらいいなあ」と思いつつ、哀しきかな、この歳になってしまいました。
1990年頃、新聞に載っていた「叱らないしつけ」というコラムを読んで、衝撃を受けました。良きにつけ悪しきにつけです。その頃ぐらいからだと思います。「子どもはなるべく叱らないほうがいい」という風潮が広がり始めたのは…。
性格心理学を研究している私は、次のように思っています。そしてその思いは、日に日に確信に近付いています。「世の中には、生まれつき、なるべく叱らないほうがいい子と、叱ったほうがいい子がいる」と…。
怒らないしつけは、そりゃしないほうがいいでしょう。けれど、叱らないしつけは、しないほうがいいとは、私は思いません。子どもの生まれつき性格によって、そしてまた、子どもの年齢によっても違うと思います。叱ったほうがいい子に対しては、悪いことをした場合は、ビシッと叱ったほうがいいかと思うのですが、皆さんんはどう思われますでしょうか?
さらに私は、暴力は絶対に反対ですが、体罰は、人と時と場合によりけりだと思っています。もっとも、「何を体罰とするか、何を体罰としないか」という定義は、非常に重要だと思っていますが…。
叱らないしつけが浸透すると、良くないことも増えるのではないかと危惧する私です。
※ 怒らないしつけについては、私も大賛成です。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。