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心因性咳嗽(ストレス性の咳)の治し方

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、心因性咳嗽(しんいんせいがいそう)についてお話したいと思います。
心因性咳嗽とは、ストレスにより、長い間、咳が出る、という心の病です。
ストレスが、心ではなく行動ではなく、身体に出るという、心身症のひとつです。

長い間、咳が続くのは、インフルエンザやウィルス感染、マイコプラズマ肺炎や百日咳などの細菌感染、気管支炎、結核、肺がん、肺炎、アレルギー物質に反応することによる咳喘息、気管支喘息などが原因であることが多いのですが、そられの病気ではなく、ストレスから咳が出ることを心因性咳嗽と呼びます

心因性咳嗽の特徴は、次の4つです。
1.緊張した時に咳が出やすい。
2.何かに集中している時は出ない。
3.夜、寝ている時は出ない。
4.乾いた咳である。
以上です。

咳が出ている人が、心因性咳嗽であるかどうかを診断するのは、非常に難しい…というのが現状です。考えられる様々な病気をひとつずつ診断して鑑別を行い、それらが否定できて初めて、心因性咳嗽ではないかと考えられます。

でも、私が思うに、乱暴なやり方かもしれませんが、様々な病気をひとつずつ診断するのはお金も時間もかかるので、最初から緊張を和らげる抗不安薬を飲んでしまう…という手はありかと思います。抗不安薬を飲んで、咳が止まるようだったら、それは「ストレス性の咳、心因性咳嗽だった」というわけです。

心因性咳嗽は、ストレスが咳となって表れたわけですが、
人によってストレスの表れ方は様々で、
耳鳴りがする人もいれば、頭痛や腰痛に苦しむ人もいます。

次に、心因性咳嗽を治す方法ですが、

まずは、咳止めや気管拡張剤を飲んでみましょう。それで治れば、そもそもそれは心因性咳嗽ではなかったということになるのですが、治れば結果オーライです。

心因性咳嗽は、冒頭でも言いましたが、ストレスから発症しているものなので、まずは自分が「どのようなストレスを抱えているか?」知ることが大切です。宜しいでしょうか?

こういう心因性咳嗽のような心身症になる人は、ストレスに無自覚であることが多く、「何が自分にとってストレスになっているか?」わかってないことが多いのですが…、
まずは自分が、「どんな時に咳が出やすいのか?」それを知ることが大切です。そうすれば、ストレス源であるストレッサーを発見できるかもしれません。

ストレッサーを発見したら、「それをなくせないか?」と考えることが大切です。
自分一人で考えて、なくす方法が見つからなかったとしてもあきらめる必要はありません。カウンセラーでもいいので、誰かに相談してみる手は有効です。誰かに相談することによって、真のストレッサーを発見することが出来るかもしれませんし、ストレッサーをなくす方法を見つけることが出来るかもしれないからです。

ストレスをなくせないようだったら、
有効なストレス解消法をやってみることが大切です。

私のお勧めのストレス解消法を、7つご紹介します。
1.寝る。
2.美味しいものを食べる。
3.お風呂に入る。
4.運動する。
5.好きな音楽を聴く。
6.アロマの香りに癒される。
7.誰かに話を聴いてもらう。
以上です。

他にもまだまだたくさんあるかと思うのですが、どうぞ自分のお好みの方法でストレス解消に励んでみてください。心因性咳嗽は、ストレスを解消することによって治る病気です。

逆に私がお勧めできないストレス解消法は、
1.ギャンブルをする。
2.暴飲暴食をする。
3.浮気や不倫をする。
以上です。

長く心因性咳嗽が続くようでしたら、どうぞ精神医学に詳しい心理カウンセラーの許をお訪ねください。私は、あなたの無事を心から祈っています。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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