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心因性発熱(ストレス性高体温症)とは?

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、心因性発熱(ストレス性高体温症)についてお話したいと思います。ストレスによって、心身の不調が引き起こされることがあります。頭痛や腰痛や耳鳴り、疲労感、食欲不振など、さまざまなです。

で、近年「発熱」症状としても現れることがわかりました。それが、心因性発熱(ストレス性高体温症)です。風邪を疑い、薬を飲んだり、病院に行っても一向に回復しない、そんな原因不明の熱の2割程度は、ストレスによるものだと言われています。

「カッとなる」という言葉を聴くことがありますが、これは例えではなく実際に体内で体温上昇が起こっているわけで、一過性のことなら問題はありません。しかし、慢性的にストレスにさらされ続けたり、強いストレスを何度も繰り返し受けると、体の適応力が過度に高まって、発熱しやすくなります。ちょっとしたストレスでも体温が上がり、それが常態化する=常に微熱や高熱状態にあり、不調に陥る。これが心因性発熱の正体です。

ちなみに私(竹内成彦)は、強いストレスを受けると、発熱します。いやーなことがあると、次の日、37度ちょっとの熱が出るのです。私の場合は、ゆっくりのんびりすれば、2日3日で良くなるのですが、これがずっと続いたら、さぞ身体がしんどいことと思います。

心因性発熱には、大きく分けて2つのタイプがあります。

1つは、「今日、学校で、嫌いな体育の授業があると思ったら、急に38度の熱が出た。けれど、学校に行かないと決めたら直ぐに下がった」と言うような、ストレスによって急激に高体温が生じるものです。急に体温が上昇する場合は、回復も早く、子どもによくみられます。これは、熱は直ぐに下がるものの、ストレスの原因そのものを解決しないと、何度も繰り返し起こる可能性が高いです。

続いて、もう1つは、長時間労働などで、慢性的なストレス状況にあり、37度ちょっとの微熱が、ずっと続くタイプです。これは働き盛りの成人によくみられます。微熱は、しばしば頭痛や倦怠感などの身体症状を伴います。このタイプは、ストレスの原因が解決した後も、しばらく続くことが多いです。

次に、心因性発熱と風邪を引いたときの熱との違い、見分け方ですが、普通の風邪の場合は、風邪薬や解熱剤を飲むと、熱が下がることが多いのですが、心因性発熱の場合は、今言った薬を飲んでも、熱が下がらないことが多いです。それが、心因性発熱と風邪を引いたときの熱との違いです。

続いて、心因性発熱(ストレス性高体温症)の治し方ですが、

1.まずはストレスを取り除くことです。
ストレスを取り除けないのであれば、考え方を変え、ストレスをストレスと思わなくすることです。
2.薬を飲むことです。
心因性発熱の場合は、内科で解熱剤を貰うのではなく、心療内科で緊張を和らげる薬を貰うことになります。
3.自律訓練法などを行い、リラックスする。
自律訓練法に関しては、過去動画でも取り上げているので、宜しければぜひ1度ご覧下さい。
4.カウンセリングを受ける。
メンタルクリニックの医師も、精神療法をするのですが、時間があまりにも短すぎます。しっかりとしたカウンセリングを受けたいのであれば、ぜひ精神医学に詳しいカウンセラーの許をお訪ねください。
5.最後は、何と言っても休養です。
休養には2種類あります。消極的休養と積極的休養です。消極的休養とは、充分に心と体を休めることです。積極的休養は、楽しいことをして遊ぶことです。どうぞバランスよく、消極的休養と積極的休養をとってください。
以上です。

心因性発熱は、リラックスする時間を取れば、自然に治ることが多いです。心因性発熱でお悩みの方は、自分を追い詰めないで、どうぞのんびりとお過ごし下さい。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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