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カウンセラーになった理由と仕事のやりがいとこれからの目標。および、仕事を選ぶ基準。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、いただいた質問に答えるという形で、お話を進めていきたいと思います。

で、今日は、カウンセラーになった理由などについてお話いたします。

私は、あちこちで、「どうしてカウンセラーになったのですか?」という質問を、よく受けるのですが、考えてみれば不思議です。カウンセラーほど、「どうしてその職業に就いたのですか?」と問われる職業は、そうそうないかと思うのですが、如何でしょうか?

私がカウンセラーになった理由は、
① 人の話を聴くのが上手だったから。
② 人を笑わせることが得意で、人の笑顔を見るのが好きだったから。
③ 心理学にも精神医学にも興味があったから、です。
だから私は、心理カウンセラーになりました。

今から20年以上前、私は自分のことをカウンセラーと名乗っていました。当時は、カウンセラー = 心理カウンセラー だったのです。
今は、カウンセラーと言っても、結婚カウンセラー、頭髪カウンセラー、美容カウンセラーなど、いろいろありますからね。わざわざ心理カウンセラーと言わなければ、何をしている人か、よくわからない…ってな感じです。
だから、今の私は、自分のことを、職業を訊かれた場合は、「自営業者です」と言い、それ以上突っ込まれたら、「心理カウンセラーをやっています」と答えるようにしていています。

話は戻ります。
よって私は、よく聞く、「自分も悩んだことがあるから、心理カウンセラーになった」「人の悩みを聞くのが好きだから、心理カウンセラーになった」等という理由で、カウンセラーになったのではございません。

もしも私が、身体が大きくて、足腰が強くて力持ちだったら、
きっと相撲取りになっていたと思います。これは冗談じゃなくて本当の話です。

私は、どちらかと言うと、好きを仕事にした人ではなく、得意を仕事にした人なのです。

私は、中学生ぐらいから、いろんな人の悩み相談を受けることが多かったです。友だちの相談はもちろん、友だちの友だち、その友だちの友だち、の相談にまで乗っていました。私は、男友達からも女友達からも「竹内は、人の話を聴くのが上手いなあ」とか「竹内君の前だと何でも話しちゃう」とよく言われたものです。

だから私は、カウンセラーという仕事を選んだのです。
心理カウンセラーという仕事は、私の天職だと思っています。

それから私は、幸い、小学校時代から、心というものに興味があり、小学生の時から、精神医学や心理学や哲学や性格学の本を読んでいました。その経験は、今の仕事に大変に生きており、本当にありがたいものだなあと感謝しています。

あと私は、人を笑わせることが好きで、小学校の卒業文集には、「将来はコメディアンになりたい」と書いていたくらいです。本気で、吉本興業に行こうかと考えたこともあったのですが、私の場合は、普通に笑う人をもっと笑わせてやろうというのではなく、笑顔を忘れた人を笑わせてやろうと思って、心理臨床の道を選んだという訳です。

カウンセリングルームでは、涙・涙で、クライアントを笑わせることは多くないですが、
私の講演では、笑いが絶えないことが多いです。


私が思うに、仕事を選ぶ基準は、下記です。

1.自分が得意なことをやること。
2.自分が好きなことをやること。
3.社会貢献につながることをやること。


次に、「竹内さんは、カウンセリングが好きですか?」ともよく聞かれます。今の私にとって、カウンセリングは、好き嫌いのベクトル(向きと大きさを持つ量)には、ありません。カウンセリングは、仕事です。仕事以外のなにものでもないです。
お客様から、お金をもらってお話を聴かせてもらっているので、本当に毎日、命懸けでカウンセリングしています。一生懸命という言葉では足りません、命懸けです。

続いて、
カウンセラーという仕事のやりがいは、何と言っても、① 人が成長する瞬間に立ち会えることです。これが私の、大きな喜びです。あと、② 日常ではなかなか会うことが出来ない人に会えること、③ 私の知らない世界を垣間見ることが出来ること、④ 様々な価値観に触れられること、です。

続いて、
私の目標は、大きなことを言えば、
世の中から、戦争・犯罪・病気・自殺・貧困をなくすことです。
目の前のことを言えば、
私のカウンセリングルームにいらっしゃったクライアントが、精神的健康・身体的健康・経済的健康の3つを手に入れることが出来るよう、お手伝いをすることです。

私は、現在、62歳なのですが、とりあえず、あと3年は心理臨床を頑張っていきたいと思っています。で、65歳になったら、また、「あと55年は心理臨床を頑張っていきたいと思います」って言うと思います。

次に、
精神科医の先生ですが、医者になる前、なった頃は、高い志を持っておられた方がほとんどかと思うのですが、多くの先生は、日々の臨床のあまりの忙しさに、いつしか数をこなすことに心を奪われてしまっていると思います。中には、金儲けに走っている先生もいます。
精神科医の先生は、1日に50~60人の患者に会わなければなりません。心理カウンセラーである私の10倍以上の数です。時間的にも精神的にも、「患者の心に、いちいち寄り添ってなんかいられない」というのが実情かと思います。

こんな感じで、質問の答えになっているでしょうか?


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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