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0歳から3歳までの子育て、0歳児編。養育者に出来る0歳児の育て方。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、「0歳から3歳までの子育て、0歳児編」というテーマでお話したいと思います。

はじめに。
本題に入る前に、皆さんには、「子育てとは何か?」をよく考えて子育てしていって欲しいと思います。赤ちゃんを育てるということは、ペットを可愛がるのとは訳が違います。子育てとは、子どもを最終的に、幸せな大人にするのが目的です。どうぞこのことは、子育て中、ずっと見失わないようにしてください。これは、私からの強いお願いです。

では、早速。
赤ちゃんは、生まれつき性格を持って生まれてきます。だから、生まれた時から、元気いっぱいで、オッパイをよく飲んで、よく寝る赤ちゃんもいれば…、怖がりで、食が細くて、泣いてばかりいる赤ちゃんもいます。よって、お父さんお母さんは、自分の赤ちゃんは、自分に似ているのか、配偶者に似ているのか、それともどちらにも似ていないのか、観察すると面白いかと思います。

さて、子育て本を数冊出している私は、「子育ては、何歳の時が1番大切なんですか?」と聞かれることがあるのですが、私は迷わず「0歳です。0歳の時の子育てが1番重要です」と答えています。1歳児には1歳児の、2歳児には2歳児の、そして0歳児には0歳児の、乗り超えなければならない課題があります。よって親は、自分の子どもが、乗り超えるべき課題を乗り超えられるようお手伝いすることが大切です。

では、0歳児の子どもが乗り超えるべき課題とは何でしょう?
いくつかありますので、今日はそれを順番にお伝えしていきたいと思います。

0歳前半
たくさん寝かせてあげること。可愛がってあげること。スキンシップを大切に。声をかけること。赤ちゃんに「生まれてきて良かった。世界は自分を歓迎している」と思わせること。お母さんは、気前よくオッパイやミルクをあげてください。おんぶして抱っこして、たくさん触ってあげてください。視線をたくさん合わせて下さい。赤ちゃんに優しい声で話しかけ、赤ちゃんが話しかけてきたら、それに応えて下さい。自己肯定感は、「この時期をどう過ごしたか?」で大きく決まります。

0歳半ば
甘やかせ過ぎないこと。抱っこし過ぎないこと。時には泣かせておくことも大切。この頃に構い過ぎると、手のかかるワガママな子になってしまいます。ワガママな子になると、2~3歳頃、本人が「足りない」と感じることが多く、結果、愛情不足の子になってしまいます。愛情のかけすぎで愛情不足になるとは、何とも皮肉な話ではないでしょうか。また、この時期に、赤ちゃんに「世の中は、全てが自分の思い通りになるとは限らない」ということを思い知らせることは非常に大切です。難しく考える必要はありません。親には親の都合があるので、多少赤ちゃんを泣かせておいてでも、やらなければならないことを優先させましょう。

0歳後半
養育者(お父さんやお母さん)が、自分にとって安全基地だという感覚を、赤ちゃんに十分味合わせること。と同時に、「両親も完璧な人間ではない」と少しずつ思い知らせること。完璧な親を目指さないことです。育児ノイローゼになってしまう人は、子どもに手をかけ過ぎたり、完璧な親を目指し過ぎたりしていることが多いです。既に赤ちゃんは、ほんの少しずつですが、親離れし始めます。我慢することを覚え、忍耐力を鍛え始めます。それが大切です。非常に大切な時期です。

次に、オッパイをやめる時期ですが、
1歳前後でやめる人もいれば、3歳頃まで飲ませる人もいます。
「自分はどうしたいのか?」が大切です。お母さんも赤ちゃんも、ストレスを感じることなく、無理なく、卒乳もしくは断乳していきましょう。卒乳と断乳の違いですが、卒乳は、赤ちゃん自らがオッパイを欲しがらなくなって自然にやめること。断乳は、赤ちゃんが欲しがっていてもオッパイをやめることです。

続いて、指しゃぶりですが、
指しゃぶりは、必ず直るので、そんなに気にすることないです。愛情不足が原因とか、そんなことないです。指しゃぶりを無理に直そうとすると爪かみに移行する可能性があるので、そちらのほうが心配です。ただ、指しゃぶりは、歯並びが悪くなる可能性があるので、やらないに越したことはありません。
私の提案ですが、早め早めに、年齢に応じたおしゃぶりを与えてみては如何でしょうか。早め早めというのが肝心です。指しゃぶりを覚えてしまうと、おしゃぶり自体を嫌がりますので、指しゃぶりしそうだったら、早めにおしゃぶりを与えるのがコツです。
注意点ですが、重複になりますが、年齢に応じたおしゃぶりを与えることが大切です。口の大きさにあったおしゃぶりを与えないと、それこそ歯並びが悪くなってしまいかねないので、ここは注意したいところです。それから、おしゃぶりは、健康に重要な鼻呼吸を覚えるきっかけになったり顎の力が強くなるので、与えないよりかは、むしろ与えた方がいいです。

今日は「0歳から3歳までの子育て、0歳児編」というテーマでお話しました。
評判が良いようでしたら、1歳児編、2歳児編、3歳児編と進めていきたいと思います。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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