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心理テスト「川を渡る女」で、自分と隣人の価値観が丸裸になります。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、心理テスト【川を渡る女】というテーマでお話したいと思います。

心理カウンセラーの私は、「心理テストなんて、オモチャのようなものだ」と半分ぐらい思っているのですが、今から30年以上前、私が20代の時に出会った【川を渡る女】という心理テストには、かなり大きな衝撃を受けました。この心理テストの話で盛り上がり、夜明けまで語り合った夜は、数知れず…です。ホントいろんな答えが出て面白かったです。
※ ちなみに、この【川を渡る女】という話は、30年以上前に、友だちから聴いたものです。

では、早速、
皆さんにも、心理テスト【川を渡る女】をご紹介したいと思います。


(ここから)

昔あるところに、L子さんM君という女性と男性がいました。
L子さんとM君は、互いに愛し合っている恋人同士でした。

2人は、大きな川を隔てて、隣同士の村に住んでいました。
川に橋はなく、会う時は、互いに渡し舟を利用していました。

あるとき、大きな台風が来て、川が氾濫し、洪水が二つの村を襲いました。
かなり大きな被害となり、死傷者がたくさん出て、お互いに消息がつかめません。

L子さんはM君のことが心配でたまらず、船着き場まで行き、船頭のB君に、向こう岸まで渡らせてくれるよう頼みました。するとB君は、「危険を伴うのだから、100万円くれ。じゃないと船は出せない」と言いました。

L子さんは、そんな大金を持ってなかったので、別の船頭S君に頼みました。
するとS君は、「わかった。でも、僕も命をかけるのだから、君を1度だけ抱かせ欲しい」と言いました。

L子さんは、大いに悩みましたが、船頭S君に自分の体を預けました。
そして、次の日、無事に向こう岸に渡ったL子さんは、M君を見つけることが出来ました。

ところが、М君は、L子さんとS君の行為を知った途端、「君のような女性とはつきあえない。別れよう」と告げたのです。

L子さんは、ショックを受け、泣きました。
そんな時、以前からL子さんのことが好きだったH君は、泣いている彼女に、「どうしたの?」と尋ねました。

一部始終を聞いたH君は、彼女をなぐさめ、やがて2人は、結婚しました。

(ここまで)

話は以上です。
さて、あなたは、この話を聴いて、誰が1番イヤな奴だと思いますか? 2番めは誰ですか? 3番目は誰ですか? 4番目は誰ですか? 最後、5番目は誰ですか?

当時20代だった私は、1番嫌いなのは、B君と答えました。
2番めはS君、3番目はH君、4番目はМ君、そして最後はL子さんです。
逆に言うと、1番好きなのはL子さん、次はM君、H君、S君、そして最後はB君です。

あなたは如何ですか?
じっくり考えてみてください。

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実は、この心理テストは、あなたの価値観がわかるテストとなっています。
L子さんからH君まで、それぞれが、ある言葉の頭文字になっています。

L子さんは、LOVE(ラブ)、愛情です。
M君は、モラル、道徳・倫理です。
B君は、ビジネス、仕事です。
S君は、セックス、性行為です。
H君は、ホーム、家庭です。

当時、20代の頃の私は、仕事が嫌いだったのですね。そして恋愛が好きだったのですね。だから、B君、S君、H君、М君、L子さんという順番になったのです。

今やったら、順番が変わると思います。20代の頃と今とでは価値観が違うからです。
そういう意味では、この心理テストは、生まれつき性格が表れるテストではありません。「今、何を1番大切に考えるか?」が、わかるテストになっています。

あなたは、どのような順番をつけましたか?
そして、あなたの隣人は、どのような順番をつけましたか?

答えに、いい・悪い、正解・不正解はありません。
大いに話し合って、大いに盛り上がって、お互いのことを今以上に理解していきましょう。

というわけで、今日は以上です。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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