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【人間関係リセット症候群】人間関係に疲れた、周りの人から心配されたい、自分の人生をやり直したい…。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「人間関係リセット症候群」についてお話いたします。

では、早速。
人間関係リセット症候群とは、せっかく自分で積み上げた人間関係を、リセットしてしまいたくなる、まっさらにしてしまいたくなる…という衝動にかられる症状を持つ人のことを言います。医学用語ではありません。人間が陥りがちな心理状態を表した、ひとつの造語です。

人間関係リセット症候群の中には、実際に、何度も、人間関係をリセットしてしまう人もいれば、リセットしたい衝動にかられながらも、リセットせずに我慢しながら人生を送ってらっしゃる人もいます。

あなたは、如何ですか?

人間関係リセット症候群の人は、ある日、突然、誰からも連絡が取れないようにします。それが特徴です。電話に出ない、LINEもやめる、SNSを全て削除する…等々です。

多くの場合は、経済的な困窮を避けるため、会社および仕事の人間関係だけは維持し続けるものなのですが、中には、突然、会社や仕事を辞めてしまう人もいます。また、家族とも連絡を取らない・取れなくなってしまう人もいます。また、自分のことを知っている人が誰もいない土地へ、突然、誰にも告げずに引っ越してしまう人もいます。

人間関係リセット症候群の人は、周りの人から見たら、「急にいなくなった」「まるで蒸発したよう」という印象を持たれるのではないかと思います。家族から捜索願いを出される人もいらっしゃいます。

人間関係リセット症候群の人は、また新たな土地で、細々と新しい人間関係を構築していくのですが、慣れた頃に、また人間関係をリセットしたくなって、連絡手段を断絶したりします。症状の強い人は、それを一生繰り返し続けながら生涯を閉じます。

では、人間関係リセット症候群の人は、何でそんなことをするのでしょうか?

ひとつめは、周りの人から心配されたいからです。
ふたつめは、人間関係に疲れて、嫌になったからです。
みっつめは、心機一転、自分の人生をやり直したいからです。
以上です。

今言った3つの理由を、少し深掘りしたいと思います。
ひとつめの、周りの人から心配されたい…という理由で、人間関係をリセットする人がいます。フェイスブックやツイッターやインスタを突然やめてしまい、そしてまた復活する人が、これに該当します。本当は寂しいのですね。(涙) 構って欲しいから、そのようなことをするのです。「突然いなくなったら心配するだろう、だから人間関係をいったん切ろう」という発想です。

ふたつめは、人間関係に疲れてしまった…という人です。
「人付き合いが面倒になった。人に気を遣うのに疲れた。もともと1人が好きだし…」という人です。人間関係に疲れたのなら、少しばかり距離を置けばいいものなのですが、人間関係リセット証拠群の人は、ゼロヒャクの思考を持っていることが多く、「つきあわないか、しっかりつきあうのか? のどちらかだ」と思いがちなんですね。だから人間関係をリセットしてしまいたくなるし、実際にしてしまうのです。基本、こういう人は、人に気を遣う、心優しい人が多いです。

みっつめの、「自分の人生をやり直したい」と仰る人は、現在の自分に満足してないのです。「人間関係をリセットさせれば、自分が理想の自分に生まれ変われるのではないか?」と夢見ているのです。だから人間関係をリセットしてしまいたくなるのです。

では次に、人間関係リセット症候群の直し方をお伝えしたいと思います。
1.人に気を使い過ぎるのをやめる。
2.本音で語り合える友だちをつくる。
3.人からどう思われているか考えすぎない。
4.適度な運動と良質な睡眠と栄養価の高い食事を摂るよう心掛ける。
5.悩みがあったら、カウンセラーに相談する or 日記帳など紙に書き出してみる。
以上です。

人間関係リセット症候群は病気ではありませんし、必ずしも悪いこととは言えません。実際、誰もが1度ぐらいは、今の煩わしい人間関係を断ち切ってしまいたい…と思ったことがあるのではないでしょうか?

ただ人は、ひとりではやっぱり淋しいものです。また、新たな人間関係を構築していくことも容易ではありません。よって、人間関係をリセットしたくなった時は、「どうして自分は、人間関係をリセットしたくなっているのか?」と、1度立ち止まって考えるようにしてみてください。その上で、周囲の人と、自分の心地いい距離感・頻度で気軽につきあうよう心掛けていってください。

幸せは、良好な人間関係から…。
私は、あなたが、周囲の人と暖かな人間関係を構築・維持していけるよう、心から祈っています。というわけで、今日は、「人間関係リセット症候群」についてお話させていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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