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【大阪市淀川区】芸術の秋、十三の異空間「第七藝術劇場」で、映画鑑賞♪ 「荒野に希望の灯をともす」等。

竹内由紀子地域ニュースサイト号外NETライター(大阪市)

朝晩、少し過ごしやすくなってきました。芸術の秋、いつもと違うちょっとアートな時間を過ごしたくなります。十三の繁華街に創業二十年の本格ミニシアター「第七藝術劇場」が、あることをご存じですか。地元歴の長い私ですが、最近その存在を知って、実際に訪れてみました。

扉の横の壁も鋼鉄。券売窓口に見えますが、上映時間や作品のチラシのディスプレイのためのスペースです。
扉の横の壁も鋼鉄。券売窓口に見えますが、上映時間や作品のチラシのディスプレイのためのスペースです。

エレベーターで6階に降りた途端、強烈なインパクトの鉄の扉が目に入ります。ビスが打たれた本物の鉄鋼製。「第七藝術劇場」のロゴも、レトロアートそのものです。

上映作品や映画芸術関係の資料が、ライブラリーのように展示されています。キネマの世界にどっぷり浸かれそうです。
上映作品や映画芸術関係の資料が、ライブラリーのように展示されています。キネマの世界にどっぷり浸かれそうです。

扉の内側には、異空間のような静かな廊下がありました。劇場関係者の方のお話では、少しリニューアルなどで手を入れられていますが、20年前のオープンの雰囲気を残しておられるとの事です。

上映終了していますが、話題作「岡本太郎の沖縄」も先日までかかっていました。右は東京等で開催の展覧会のポスター。
上映終了していますが、話題作「岡本太郎の沖縄」も先日までかかっていました。右は東京等で開催の展覧会のポスター。

「第七藝術劇場」では、主に社会性のある作品、同じ系列の5階の「シアターセブン」では、インディーズ系の新作や話題作の他、隠れた名作の上映をしています。スケジュールの都合により、各会場で交互上映などもあるとの事でした。

9月は中村哲医師の「荒野に希望の灯をともす」が、多く上映されています。「第七藝術劇場」のインスタグラム「第七藝術劇場」のホームページに、作品の詳細が載っています。以前テレビのドキュメンタリー番組でも取り上げられ、ご存じの方も多い医師の中村哲さんは2019年にアフガニスタンで、水路普及活動中にテロにより亡くなりました。映画にはより詳細に活動や中村医師の行動の原点が描かれているとの事です。

‘わたしは「セロ弾きのゴーシュ」’という印象的なタイトルの本も置かれていました。
‘わたしは「セロ弾きのゴーシュ」’という印象的なタイトルの本も置かれていました。

パンフレットや関連図書も多数。又、館内にはTシャツや映画関連グッズ等の雑貨の販売コーナーもありました。

サービスデイや会員特典を使うと、お得に映画を鑑賞できます。
サービスデイや会員特典を使うと、お得に映画を鑑賞できます。

券売の窓口。一般料金は1,800円とロードショー劇場とほぼ同様です。シニアや学生向けの割引価格も設定されています。

会費や会員特典は「レギュラー会員」と、ヘビーなファン向けの「サポート会員」のいずれにするかで、変わります。
会費や会員特典は「レギュラー会員」と、ヘビーなファン向けの「サポート会員」のいずれにするかで、変わります。

「ナナゲイシネマクラブ レギュラー会員」になると、1,000円になります。会費は3,000円、試写会の無料チケットのプレゼントなどの特典もあるそうです。6階の「第七藝術劇場」と5階の「シアターセブン」に共通使用できるのでお得ですね。

最近上映された作品のチラシがピンナップされていました。
最近上映された作品のチラシがピンナップされていました。

こちらは、5階の「シアターセブン」の入り口あたりのようす。「シアターセブン」のロゴは、モダンPOP。こちらもアートな雰囲気が漂います。ちょうど主婦のグループが帰るところとすれ違いました。上映作品を見ると「戦争と女の顔」というアカデミー賞を以前受賞した名作でした。上映作品は、本当にさまざまなようです。

阪急十三駅の西口から出て、広い交差点を渡り、吉野家さんの角を左手へ行くと、十三サカエマチ商店街。
阪急十三駅の西口から出て、広い交差点を渡り、吉野家さんの角を左手へ行くと、十三サカエマチ商店街。

「第七藝術劇場」は、「こんなところにミニシアターが?」と驚く、十三サカエマチ商店街のボウリングのピンが目印の「サンポードシティ」というビル中にあります。「20年もやっていますが、意外とご存じない方が多いので、もっとたくさんの皆さんに知ってもらいたいのですが」と、「第七藝術劇場」の方はおっしゃっていました。

十三に、こんな尖ったアートな異空間があることに、本当に驚いてしまいました。

映画の他にも、活動弁士さんのイベントなどユニークな企画も色々実施されています。イベントや上映作品などを、是非、チェックしてみて、お好みの作品を鑑賞しに「第七藝術劇場」へお出かけになってはいかがでしょうか。

「第七藝術劇場」

〒532-0024 大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ6F

TEL:06-6302-2073

地域ニュースサイト号外NETライター(大阪市)

Z世代の娘と暮すマルチworker。吹田市在住。地域ニュースサイト号外NETで大阪市淀川区・西淀川区のライターをしています。大学は経済学部経済学科専攻でしたが、アートやインテリア等の趣味が嵩じ、生活雑貨メーカーで多様な商品開発に関与。現在は小説執筆中。淀川区は子供の頃過ごした思い入れのあるエリアです。街も生き物と考え、情報発信を通じて、様々な息吹を皆様にお伝えできればと思っています。

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