【町田市】里山を歩いてノスタルジックな気分に浸ろう!自然と文化財に触れる散策コースを体験してきた
町田の小野路(おのじ)には、自然と文化に触れられるスポットが数ヶ所あります。出発起点となるのは、小野路うどんが評判の小野路宿里山交流館。
交流館にある散策ガイドマップを参考にして、周辺のスポットへ行ってきました。
行った場所は6ヶ所です。徒歩で約1時間30分の散策となりました。
- 小野路宿(おのじしゅく)通り
- 関屋の切通し
- 小野神社
- 六地蔵 / 小町井戸 / 小野路城跡
小野路宿通り
江戸時代末期には6軒の旅籠(はたご)があったと言われる場所です。小野路宿里山交流館前の大通りの一部が小野路宿通りと呼ばれています。
当時の面影を残した、レトロな板塀を眺めながら歩くのが楽しい。どんな人が住んでいたのだろう〜と想像しながら家並みを眺めて歩きました。
道路脇には小野路川が流れていて、時おり聴こえるせせらぎの音も心地いい。レトロな風景と豊かな緑に癒されます。
関屋の切通し
「関屋の切通し」は、調布の布田宿と小野路をつなぐ切通し。※「切通し」とは、山や丘などを切りひらいて通した道のことです。
「関屋の切通し」はかつての鎌倉街道の関所があった場所なんだそう。小野路宿里山交流館から徒歩で約9分。小野路宿通りを多摩センター方面へ進むと、右手に小さな看板が見えてきます。
看板を右に曲がり少し進むと細い道があります。細い道に入るとひとけはなく、喧騒が一瞬にして消えたかのような感覚に包まれました。
一本杉公園と小野路宿を示す標識。気がついたら、あたりには竹林が広がっていました。
三叉路のようになっていて、一本杉公園でも小野路宿でもない方向へ進みます。
歩いて1分もしないうちに、目の前に見覚えのある景色が。
小野路宿里山交流館で見た「関屋の切通し」の写真と同じ風景がそこにありました。
う〜ん、すごい!切り崩したような小さな崖?と、竹林の間に続く道は風情があり、しばし見入りました。
新撰組局長、近藤勇はここを通って小野路を訪れていたそうです。
同じ景色を見ていたと思うと感慨深い。
この日は気温が高く「小野路宿通り」を歩いていたときは汗ばむほどでした。「関屋の切通し」は竹林が日射しを遮っているので涼しく、心地いい散策となりました。
小野神社
小野神社は小野路里山交流館のすぐ隣にあります。
小さな神社ですが威厳が感じられます。
小野神社は小野路町の鎮守です。毎年9月には例祭が行われるんだそう。
六地蔵 / 小野路城跡 / 小町井戸
小野神社から、地図にある散策道に沿って進むと一気に田舎の風景に変わります。
1人だったら不安になりそうなひとけのない道ですが、時々同じように散策する人たちとすれ違いました。
道は歩きやすいですが、緩やかな坂道では落ち葉で滑りそうな場所もありました。雨の日や後は気をつけたほうがいいかもしれないですね。
スポットの一つの「六地蔵」。
仏教の六道輪廻の思想に基づき、江戸時代後期に作られたそうです。「六地蔵」とありますが、お地蔵さんは7体。思わず何度も数えなおしました。
さらに山道を進みます。
このあたりは鳥獣保護区域になっています。区域案内図よりも「マムシ注意」のほうに目がいってしまいました〜。
このあたりに「小野路城跡」があるんだよな〜と思いながら散策するも、なかなか見つけられず。同じように探している人たちが数名いて、後をついてようやく見つけました。
小野路城は平安時代末期に築かれた、都内有数の歴史を有する古城跡です。
主郭があった平地に建てられた小さな社が目印です。
小野路城跡のすぐ近くに小町井戸があります。
小町井戸は、小野小町の病を全快させた伝説が名前の由来だとか。
小さな湧き水ですが、当時は日照りでも枯れなかった貴重な水だったそうです。
疲れたら里山交流館に立ち寄って休憩
約1時間半の散策を経て、里山交流館へ戻ります。マスカットサイダーを買って、中庭でひと休みしました。
約1時間半の散策を終えて飲むサイダーは、泡がシュワっと喉の渇きを潤してくれます。格別に美味しく感じました。
里山交流館を起点に行くお散歩コースは多摩丘陵の豊かな自然を感じられ、気持ちよかったです。疲れたら交流館で休憩ができるのもいいですね。
次はもう少し足を延ばして「見晴らし広場」や「牛車」「炭焼き小屋」にも行ってみたいです。
【小野路宿里山交流館】
住所:町田市小野路町888-1
電話番号: 042-860-4835
営業時間:9:00〜17:00
休日:年末年始
駐車場:なし
駐輪場:敷地内にあり
アクセス:小田急線鶴川駅よりバスで約13分「小野神社前」下車徒歩約2分
URL:町田市公式ホームページ