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【橋本市(高野山エリア)】黄色い絨毯と県境マタギ

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

橋本市の「万葉の里」という場所に来ました。

車道脇に目立つ看板が立っていて気になりつつも、これまで来たことはありませんでした。

とても目立つ看板が気になりつつも・・・
とても目立つ看板が気になりつつも・・・

「万葉」の部分に関しては、昔に学校で習った知識くらいしか持っておらず、「何があるんだろう」という好奇心で覗いて来ました。

現場では、ちょうど今まさに菜の花が満開でした。

目の前に一面の黄色の絨毯が広がっています。

美しい菜の花畑
美しい菜の花畑

市の観光協会情報では蓮の花が有名らしいのですが、季節が違うので何も期待せずに来た分、余計に美しく映り、地域の方が力を入れて整備されているのが伝わってきました。

手が入っているけれど、周りの自然に溶け込んだ農村の景色に癒やされます。

元気になれるスポット
元気になれるスポット

近くの休憩施設の中に貼ってある写真を見たところ、春は菜の花、初夏は蓮の花、夏はヒマワリ、秋はコスモスが咲き誇るようです。

トイレもあります
トイレもあります

年間通して楽しめる模様
年間通して楽しめる模様

ここのお花畑は近づいて見ることができるので、普段ため池に咲いていて近づいて見れない蓮の花を間近でじっくり見れるのは嬉しいかも。初夏にも覗いてみたいと思いました。

また、この場所は、紀州(和歌山県)と大和(奈良県)の県境にあり、橋の無かった古代にはその境となっていた川を渡る場所にもなっていたようです。

文字の美しさと想いは必ずしも比例しない
文字の美しさと想いは必ずしも比例しない

川原の方に降りてみると、狭い川幅的に舟を使うまでもなく、橋をかけるほどでもない、ちょうど歩いて渡れる大きな踏み石がありました。

左手が大和(奈良県)、右手が紀州(和歌山県)
左手が大和(奈良県)、右手が紀州(和歌山県)

万葉集に詠まれたスポットという魅力については、残念ながら自分には万葉集に想いを馳せられるスキルはありませんが、ここが古代の渡り場だということには想いを馳せられました。

県境をマタイでから、帰路につきました。

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「万葉の里」

現場:和歌山県橋本市隅田町真土225

駐車場:万葉の里 真土 駐車場(少し離れています)

※現場が少し分かりづらい場所のため、複数の案内板が駐車場から道なりに建てられています。それを確認しながら現場に歩いて下さい。

※休憩施設はありますが、無人です。

万葉好きな方も楽しめます
万葉好きな方も楽しめます

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地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。

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