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【橋本市(高野山エリア)】行き場のない猫たちの里親を探しています。猫との共存の道を探して

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

筆者は猫好きですが猫アレルギー持ちです。
猫を見ると撫でたくなります。youtubeの動画を見てガマンしています。

今回、「はしもとさくら猫の会 和歌にゃんず」と橋本市が開催している譲渡会に伺いました。

毎月開催されています
毎月開催されています

「和歌にゃんず」は和歌山県橋本市で猫のために活動する小さなグループです。主に不幸な命を増やさないためのTNR(捕獲、避妊、元の場所に返す)活動をしています。シェルターはなく、保護の依頼は受けていません。

猫のTNRってなに?
 公園や街を歩いていると、片耳が欠けたような耳の猫ちゃんを見かけることがあります。ケガをしたのかな? と思われるかもしれませんが、実はそうではなく「不妊去勢手術を受けた飼い主のいない猫ちゃん」(耳の形から『さくら猫』と呼ばれています)という印なのです。野良猫に不妊去勢手術をすることを「TNR(ティーエヌアール)」といい、繁殖を防いで殺処分になってしまう猫ちゃんを減らそうという目的があります。
 TNRとは猫ちゃんを捕まえて(Trap)、不妊去勢手術をし(Neuter)、元の生活場所に戻す(Return)活動をいいます。それぞれの頭文字をとって「TNR」と呼ばれています。
TNRの対象となるのは飼い主のいない野良猫になります。猫ちゃんは非常に繁殖力が強く、子だくさんな上に、1年に何回も出産します。そうなるとどんどん野良猫が増え続け、殺処分されてしまう猫ちゃんも増え続けてしまいます。人間とのトラブルが発生することもあるため、民間のボランティア団体やNPOによってTNRが行われています。
 TNR後の猫ちゃんは手術の傷は小さく、安静後はそのまま元の生活場所へ戻され、「地域猫」としてボランティアさんに見守られながら一代限りの生涯をまっとうします。このように野良猫に不妊去勢手術を施し、適切に管理していくことを地域猫活動といいます。すべての猫ちゃんが元の生活に戻されるわけではなく、まだ人間のお世話が必要な子猫ちゃん、ケガをしている猫ちゃんについては預かりボランティアさんによって保護され、ケアを受けたのちに譲渡会などで里親を募集することもあります。
「つぐねこ」サイト様より文章抜粋

「和歌にゃんず」では、

・地域猫を増やして、処分される猫を減らしたい ⇒月に一度TNR
・保護猫を家族として迎えて欲しい ⇒譲渡会
・猫の飼い方サポート、アドバイス
・猫は元々野生動物ではなく、人のせいで野生になっている。なので、猫(動物)に優しい街を目指していく

上記のような大人に対するアクションの他、子供たち用に市内全校の学校図書館に本をプレゼントされています。

・「78円の命」→猫の殺処分についての現実を小学生の素直な感性で描いた本
・「お母さんのらねこのおはなし」→野良猫たちについて現実とそこに関わる人々の姿。そして、誰もが選ぶことができる、より良い猫との共存の道を分かりやすく愛らしく描かれた絵本

などの活動をされており、これまで700匹以上の猫をレスキューされているそうです。

今回は5/27に行われた譲渡会を拝見させていただきました。
※掲載写真の猫たちはイベント当日のもので、現在は状況が変わっている可能性があります。お問い合わせの上ご確認下さい。

会場風景
会場風景

※写真掲載の猫で全てではありません
※写真掲載の猫で全てではありません

当日会場に来ている猫以外にも、里親募集されています
当日会場に来ている猫以外にも、里親募集されています

譲渡会に来ていただく方へのメッセージ(団体サイトより抜粋)

 ・当日、猫を連れて帰ることは出来ません。
 ・勝手にケージを開けて猫に触れることはできません
 ・猫の性格や人なれ具合によるため、抱っこができるのは一部の猫のみです

【譲渡会の流れ】

●参加猫とお見合い、または、触れ合いしていただいた後、里親をご希望の方は、エントリーシートにアンケートをご記入いただき、スタッフや保護主との面談があります。

●面談の後、数日以内にご連絡させていただきます。
(里親希望者が複数いた場合は、スタッフや保護主で希望の条件など相談の上、選ばせていただくことになります。)

●里親さん候補に決まりましたら、1週間~2週間のトライアル(お試し期間)を経て、問題なければ、正式譲渡となります。

※譲渡会に参加している猫ちゃん達は、人馴れさせて、駆虫、ウイルス検査、ワクチン接種を済ませ、月齢が約5ヶ月以上、もしくは2キロを超えている猫は避妊去勢も済ませています。

保護した時には、風邪や皮膚病などの病気にかかっている猫も少なくなく、沢山の医療費や時間をかけて、やっと人にお渡しできる状態にしています。

猫の虐待目的の里親詐欺の防止や最後まで責任をもって飼っていただくために、以下の条件を守っていただける方にお願いしています。

沢山の条件やお願いがありますが、愛情をかけて保護した猫の幸せを願ってのことですので、ご了承の上、里親ご応募お願い致します。

【猫の里親になるための条件等】

詳細はコチラをご覧ください

最後まで可愛がって幸せにしていただける方、よろしくお願い致します。

以上、抜粋終了。

メンバーの皆さまは熱い想いを持って行動されています。猫を飼いたい方はペットショップだけでなく、ぜひ一度譲渡会にも足を運んでみてください。
(この会だけでなく、皆さまそれぞれの地域にもこのような活動をされている団体があるかと思います)。

また、猫好き、動物好きな方で、活動に関心がある/少しでもお手伝いできることはないか、と思われた方は下部にいま必要とされている内容を記載しております。宜しければご一読下さい。

一方、このような団体があるからといって、団体に気軽に丸投げせず、勝手に猫を押し付けたりせず、まずはご自身で何が出来るかを考えた上でのアクションを筆者は望みます。

――――――――――――――――――――――――――

「はしもとさくら猫の会 和歌にゃんず」

次回譲渡会は6/24(土) ※毎月第4土曜 開催
場所:橋本市環境美化センター
住所:和歌山県橋本市隅田町中島1056-4
時間:13:30~15:30
お問合せ先:wakanyanz16@gmail.com(土井)

※手作り猫グッズもチャリティーとして販売しております

人間用もネコ用もあります
人間用もネコ用もあります

※譲渡会への参加猫も募集しております。 詳細はコチラ

和歌にゃんず公式ページ

ブログ

フェイスブック

インスタグラム

動物愛護の想いのある方が、譲渡会に参加されなくても。それぞれで関われること
(以下、②と③はサイトより抜粋です)

①ボランティアのお願い

 ・保護猫の一時預かり
 ・譲渡会当日の荷運びや会場セッティングのお手伝い
 ・猫たちの情報発信(ポップ作りや、写真撮影や編集など含む)
 ・活動の情報発信

②ご支援品のお願い

それぞれが保護している沢山の保護猫や多頭崩壊した猫用のフードや砂など様々なものが不足しています。どうかご支援をお願い致します。

以下のアマゾンの欲しいものリストから、今すぐ必要なものをご支援していただくことができます↓
アマゾンほしい物リスト
(ほしいものリストからご支援品を注文していただく時にギフト設定にしてください。ギフト設定していないと送り主が記載されずに届いてしまいます。)

ご自宅の猫が食べなかったフード(未開封のもの)や、使わなくなったケージやトイレの砂、フードなどご寄付いただける物がある場合は、こちらのメールフォームからお問い合わせ下さい

③ご支援金のお願い

猫をTNRしたり、保護して里親さんを探すまでには、医療費、フードや猫砂、他団体の譲渡会への参加費用や、大阪の病院までの運搬費など様々な費用がかかります。

中でも特に、医療費が多くかかります。

猫風邪や皮膚病になっている猫も多く、同時に下痢や嘔吐し出したり、長期で通院する猫も少なくなく、薬代や時には入院費など、様々な病気にお金がかかっています。今までは、それぞれが個人で負担をしてきましたが、沢山の保護猫や、多頭崩壊の猫のお世話など、個人ではもう限界となりました。1匹でも多く、不幸な猫を救うために温かいご支援をどうか宜しくお願い致します

<ご支援金振込先>
 ゆうちょ銀行
 記号14780  番号21830411
 はしもとさくら猫の会 和歌にゃんず

<ゆうちょ銀行以外の他金融機関からのお振込>
 店名 四七八(ヨンナナハチ)  店番478
 普通預金
 口座番号 2183041
 はしもとさくら猫の会 和歌にゃんず

※ご支援いただいたご連絡をメールフォームからいただけると助かります。

地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。

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