【橋本市(高野山エリア)】地域と一緒にものづくり。紀北工業高校の「ものづくり研究部」
普通高校で過ごし、大学を生物系で過ごした自分にとってはイメージの沸かない「工業高校」。
その中でもさらに何をしているのか気になる、紀北工業高校の「ものづくり研究部」に今回お邪魔しました。
放課後、3年生の部長と副部長に主にお話を伺いました。
現在部員は15名おり、何名かに入部のきっかけを伺うと、そもそも工業高校を選ぶ時点で「ものづくり」が好きな人が、もっと「ものづくり」をしたくて、学びたくて、入部されていました。
木工がスキ、機械がスキ、とりあえず手を動かすのがスキ、などそれぞれがやりたい方向性は異なれど、みんなモチベーション高い!
どんなことしているのかを伺うと、先輩たちが残していった図面の無いLEDパネルの保守管理では、先輩がどう設計したのか考えるところから行い、見えない不具合箇所を探してコツコツ修理したりも実践。
また、ものづくり研究部では地域のお手伝いも行っており、過去の製作物では、南海電鉄学文路駅前のイルミネーションの電飾パネルを作ったり、高さが可変・分離可能な本棚を作ったり、オモチャの滅菌機を施設の内装に合わせて自分たちで意見を出し合いカスタムメイドで作っていました。
(コロナ禍期間中は地域から依頼なくなって、交流もなくなって残念だったとのこと)
実践的なものづくりの中でイメージ通りにいかなかった失敗事例もあり、そこからも学びを得ている模様。
『難しくても、一から考えるのは楽しい』、そう教えてくれました。
部室には様々な消耗品や加工機械が揃っており、実践的に工作できる環境の中で、生徒が「○○してみたい」という希望や地域側からの要望を、先生が実現に向けてサポートしたり、時には安全確保のために厳しいことも言われるみたいです。
最近はYouTubeを見て作りたいものを企画する生徒も多いようで、そこは時代を感じました。
生徒のやる気を育て、一から考え、その考えをカタチにし、さらに地域とつながり地域の役にも立つ、すごいクラブがありました。
ぜひこれからもそのミッションを続けて欲しいです。
私の場合は食品系ですが、生徒は非食品系と、対象は異なるものの、モノづくりに抱くワクワク感は似ている気がします。そんな生徒と一緒に何か『モノ創り』できないかなぁと妄想中・・・
――――――――――――――――――――――――――
「和歌山県立 紀北工業高等学校 ものづくり研究部」
住所:和歌山県橋本市神野々809
TEL:0736-32-1240
FAX:0736-32-5918
※ものづくり研究部に何かオーダーを検討される方は、学校にまずご連絡下さい。相談に乗って下さいます。
※写真は先生や生徒のみなさんからご提供頂きました。