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【橋本市(高野山エリア)】11/3は、明治の日。ハイカラというものを楽しむ

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

私は歴史モノも好きなので、時々、幕末/維新/明治/産業革命などが歴史的背景の作品を楽しむのですが、11/3は現在は「文化の日」、昔は「明治の日」だったようです。

11月3日は明治天皇御生誕の佳節であり、明治6年(1873)に祝日「天長節」と定められました。「天長」の語は『老子』に由来し、天皇の御代が永遠に続くようにとの思いが込められています。

明治45年(1910)に明治天皇が崩御されると、「天長節」は大正天皇の御生誕日である8月31日に改められました。けれども、西洋列強の圧力を跳ね返すべく幕藩体制を打破し、明治天皇の下で近代国家の建設に取り組んできた記憶を有する当時の国民にとって、この11月3日は特別な日でした。そこで、この日を明治の御代を顕彰する祝日にしようとの国民運動が展開され、昭和2年(1926)に「明治節」が制定されました。

しかしながら、第二次世界大戦後の昭和23年(1948)に制定された祝日法により、「明治時代を記念する日」を求める国民の声を無視する形で「明治節」は廃止され、代わりに、日本国憲法の公布日であることから「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを目的とする「文化の日」と改称されました。
明治の日推進協議会HPより引用 )

そんな100年以上前の明治時代を今でも気軽に感じられるモノが無いかなぁと探していたら、自身の好きなものが該当していました。

それは「電気ブラン」(「デンキブラン」「電氣ブラン」とも表記)

明治のお酒が今も売っています
明治のお酒が今も売っています

電気ブラン(でんきブラン)は、東京都台東区浅草にある神谷バーの創業者、神谷傳兵衛が作ったブランデーが混合されたアルコール飲料。

アルコール度数40%と、結構キツイ
アルコール度数40%と、結構キツイ

当時、電気が珍しかった明治時代に誕生した、ブランデーベースのカクテルである。その頃は最新のものに冠する名称として「電気○○」が流行しており、それにブランデーの「ブラン」を合わせたのが名前の由来である。発売当初は「電氣ブランデー」という名称だったが、その後、ブランデーではないことから現在の商標に改められた。

そのアルコール分は当時45%と高く、口の中がしびれる状態と、電気でしびれるイメージとが一致していたため、ハイカラな飲み物として人気を博した。ただし発売元の合同酒精では、電気ブランという名称の由来は「電気との言葉がひどくモダンで新鮮に響いたから」とし、「口の中が痺れるため」という説は否定している。ブランデー、ジン、ワイン、キュラソー、そして薬草が配合されている。材料の詳細、配合の割合は現在も社外秘となっている。(Wikipediaより引用)

薬草好きとしては気になるお酒。

基本的にはよく冷やしてストレートで飲むのが良いそうですが、味はストレートだと確かにビリビリ痺れる、パンチのある味でした

琥珀色が美しい
琥珀色が美しい

ストレートは度数が高すぎたので、私は割ります
ストレートは度数が高すぎたので、私は割ります

通販で送料かけて買わなくても、今年OPENしたツルハドラッグ 高野口店を覗いたら、売っていました。

色んなお店を探したのですが、リアル店舗はツルハにしか置いておらず・・・
色んなお店を探したのですが、リアル店舗はツルハにしか置いておらず・・・

明治時代に活躍した文豪「泉鏡花」の物語を読みながら、今宵は電氣ブランを楽しむことに致しましょう。

地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。

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