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【橋本市(高野山エリア) 飼い主の想いを紡ぐフェルト作家。ペットと共に 】

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

ただ暮らしているだけでは気付かなかったのですが、ユニークな方を探していたら、橋本市にプロのフェルト作家さんが居られたので取材させていただきました!
(リアル店舗はありません。オンライン注文でオーダーメードのみ)

フェルト(felt)とは、
ヒツジやラクダなどの動物の毛を圧縮してシート状にした繊維品の総称。
羊毛フェルトとは、
羊毛(ウール)を特殊な針でつつく事で、繊維を絡めながら任意の形に成形できる手芸の一種。ニードルフェルト(Needle Felting)とも呼ばれる。様々な色の羊毛を自由に組み合わせ、作品を制作する。主に動物や食物、アクセサリーなどを模したマスコットやブローチが作られる。
(Wikipediaより引用)

作品例(以下、ペット写真と記載のないものは作品写真です)
作品例(以下、ペット写真と記載のないものは作品写真です)

Q1.羊毛フェルトをはじめたきっかけは?

A.

17年前にアメリカから日本に戻ってきて、家で子育てしながら出来ることを探していたら、羊毛フェルトに出会いました。もともと家庭では母が裁縫をしていたので、子供のころからミシンで洋服を縫ったりと裁縫には馴染んでいたので、独学で「がっしりした羊毛フェルト作品」を目指して作り始めました。

Q2.どんなのを作っているの?

A.今は犬の作品を作っています。

Q3.どうして犬に着目?

A.

当時既に猫は作り手が多かったのと、自分がいろいろな種類を作りたいと思った時に、犬だと種による違いが大きく、大きさや姿形に差があり、犬の方が作りがいがありました。

Q4.作る際のコダワリは?

A.

・ハサミやブラシを色々揃えて、使い分けて違いを出すようにしています。色や容姿をできるだけペットに似せて、あなたの一番好きな表情で作ります。

・今の容姿だけでなく、若い頃のも作れます。

・写真で確認してもらいながら、やり直しを繰り返して理想の状態を作ります。やり直していると見た目が飼い主に似てくるのは不思議。

・命があるような表情をつくるよう心がけています。目に光を持たせ、作品に話しかけながら作ります。

いつもの道具一式を見せて頂きました
いつもの道具一式を見せて頂きました

ハサミとブラシの使い分けが大事だそう
ハサミとブラシの使い分けが大事だそう

製作中
製作中

製作中
製作中

製作中
製作中

完成!
完成!

Q5.制作時に苦労するところは?

A.

・飼い主の想いが入るので責任重大。理想の顔になかなか仕上がらない時。

・30cm以上の大きな注文の時は土台をしっかり固めないとグラグラする。

・四つ足ポーズはバランスを取るのが大変。

Q6.やりがいはどんなところ?

A.

・喜んでもらえる。人によっては泣いて喜ばれることも。

 奥様や彼女へのプレゼントも多く、喜ばれています。

・ペットを亡くした方からの注文が多いです(亡くなった子の毛を混ぜることもある)。

「うちの子が帰ってきた」と喜んでくれています。

これはペット写真
これはペット写真

Q7.仕上がりまでどれくらいですか?

A.完全オーダーメイドで、今注文して、半年後仕上がりになります。

これはペット写真
これはペット写真

実物を拝見したのですが、とっても可愛かったし、ペットロスの予防や既につらい方の治療にも使えるリアルな仕上がりでした!

★こんな風に隠れて?日常では見えないけれど社会を支えている地元の方をどんどん発信していきたいので、自薦・他薦問わすユニークな人のご紹介お待ちしております。
saikoro3+news@gmail.com(筆者・田中)

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わんちゃん専門羊毛フェルト作家「N-F-Miema」

お問合せはメールかインスタグラムよりお願い致します。

※完全オーダーメイドのみです。

メール連絡先:akifuyumay@gmail.com

公式インスタグラム

インスタグラムQRコード
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地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。

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