【高野町(高野山エリア)】本当に「自然な甘さ」「自然の甘み」を知っていますか? 体に優しいオヤツ
世の中には「自然な甘さ」「自然の甘み」という言葉が料理の食レポや商品の宣伝文句であちこちで使われていますが、実際に人工ではない、栽培されてない植物の自然の恵みを食べたことがある人は少ない気がします。自然の果実の甘さや味わいは多様で、スーパーに並んでいる果物とはまた異なるものも多いです。
秋は様々な山の恵みが豊富であり、特にいなか住まいの人には都会には無い、スーパーにも並んでいない、せっかくの周りの自然の恵みを食べないのはもったいないと思うので、今回まとめて11種類をご紹介。
どれも筆者が今年確認した高野町・橋本市内にあるものです。
マタタビ
「ネコにマタタビ」のアレ。実が出来てから樹上で完熟するまで放置。完熟すると、とても甘くてジューシー。野生動物との取り合いになるほど美味しい。
青い実の状態では薬草。
サルナシ
マタタビと似たような形とサイズ感の果実。これも実が出来てから樹上で完熟するまで放置。完熟すると、色と食感は小さなキウイ。甘くてジューシー。
アケビ
食べたことある人は割と居られるはず。山に行けばよく出会う。厚い皮が割れたら食べ頃。たくさん小さな種があるが、果肉はねっとり濃厚な甘さ。
イチイ
透き通る美しい赤い実。種子は有毒なので、口の中に放り込んで、種子周りの果肉だけ食べたら種は出す。果肉はねっとりとしてさっぱりした甘さ。
イヌガヤ
甘くてまったりとした官能的な良い香り。洋酒みたいな香り。果肉は甘くてトロみがあり、皮を噛むとヤニ臭い(カヤの実と同じようなヤニ臭さ)。種は硬いので食べず、イチイみたいに果肉だけ楽しむ山の幸。
サンシュユ
実が出来てから樹上で完熟するまで放置。完熟するとほんのり甘く酸味がある。実は実際に薬膳料理で使う薬草。
ザクロ
庭木で植えて放置されているものも多い。実が割れてきたら食べ頃。種がたくさんあるので、面倒くさい人はたくさん口に入れて種だけ出すと楽。甘酸っぱい。 女性に人気な食材。
ボケ
熟度が進むととても良い香りがする。家の中に置いておくだけで我が家のボロい古民家に高貴な香りが漂って癒やされる。硬くてそのままでは食べられないので果実酒へ。
カリン
熟度が進むととても良い香りがする。家の中に置いておくだけで高貴な香りが漂って癒やされる。硬くてそのままでは食べられないので果実酒へ。ボケと違って1個の質量が大きいので、何個か取れたらジャムにしても美味しい。美しいピンク色のジャムが出来る。
カラタチ
古〜い昔ながらの柑橘の品種で、放置されていることも多い。よって果汁は甘くは無いが、果実の皮から爽やかさとは異なる甘くて濃厚な良い香りがする。果実酒がオススメ。 ちなみに果実の肌触りがビロード生地のように滑らかでさわり心地良し。ただし枝には強烈なトゲがたくさんあるので注意。
ムクノキ
樹の実なので、手の届くところに実っていたらラッキー。実がシワシワになった頃が食べごろ。種がそこそこ大きいので食べられる部分は少ないが、果肉は串柿のようなねっとりした歯ごたえと優しい甘み。
※なお、知らない植物を食べる際は、先にきちんと調べて毒性が無いか確認してから食べて下さい。