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【橋本市(高野山エリア)】日本人が食べて「美味しい」と思うハード系のパンを作りたい

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)
ザクザク食感のクロワッサンも美味しい

今回は、ハード系に力を入れているパン屋さん「Boulangerie SORA」に伺いました。

ピカピカの窓ガラスに映えるロゴ
ピカピカの窓ガラスに映えるロゴ

この日のラインナップ

個人的に、揚げていないカレーパンが大好き
個人的に、揚げていないカレーパンが大好き

サンドイッチもあります。
サンドイッチもあります。

店長にお時間いただいて、お店のこと伺いました

店長、作業中
店長、作業中

パン屋さん創業のきっかけ

お店は10年前から営業。

それまでは近所にハード系の美味しいパン屋さんが無いと感じていた。

フランスで感じた、噛み締めると出てくる生地の美味しさ、発酵の美味しさ。

具が何も乗っていないバケットそのものの美味しさ。

そんなハード系の本格的なパンで、日本人が食べて美味しいというパンを作りたい。

具に何を挟んでも生地が負けないパンを作りたい。

もっちりした歯切れのいいパンを作りたい。

そう思って始めました。

パンへのコダワリ

まだ夜も明けない4時前から作り始める。

長時間じっくりゆっくり低温発酵させて、小麦の甘味が残るように発酵させ、水分を芯まで染み込ませてもっちりした食感を生み出させている。

お店のやりがい

・お客様に食べてもらって「美味しかったよ」と言ってもらえた時の喜び

・自分でパンを焼いて、その日、思い通りに仕上がった時の喜び。ものづくりの喜び。同じ作業でも時期によって仕上がりに変化がある。それに対して、製法や道具を見直して挑戦しつづけている。

これから

・10年間やってきて、地元の様々な年齢層の方に来てもらえるようになり、ようやく「地元に根付いたパン屋になりたい」という夢がかなってきた。これからは、ずっと「美味しい」と食べ続けてもらえるような『変わらない美味しさのパン』を作り続けたい。毎日食べられるパンを目指したい。

・仕事を楽しんで続けられるよう、もっとお客様とコミュニケーションしたい。

今回お話をうかがっていて、毎日多種のパンを朝からずっと作り続けて、このモチベーションをずっと保ち続けるのは本当に大変だと感じました。ぜひ皆さま、一度お店を覗いてみてください。きっと気に入るパンと出会えると思います。

(日によって売り切れ具合が異なりますが、お昼時がいろいろ種類が揃っているようです。)

●筆者の個人的な好みとしては、雑穀バケットが好きです。

雑穀バケット
雑穀バケット

見た目はシンプルで派手さは無いのですが、焙煎された胚芽由来のコーヒーのような香ばしい香り、生地の優しい甘さ、中身の穀物?ナッツ?の歯応え、生地の噛み応えがとてもバランス良くて、そのままでいくらでも食べられます。日本茶とも合う気がします。私は普段はコメ派でパンはほとんど食べないのですが、これは自分に合ってとても美味しい。

※写真は取材時のものです。商品ラインナップが変更になっている場合もございます。

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「Boulangerie SORA」

住所:和歌山県橋本市小原田63

営業時間:9時00分~18時00分

電話番号:0736267204

定休日:日曜・水曜  年明けは1/6~営業

公式フェイスブックページ

地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。

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