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【高野町(高野山エリア)】和歌山らしく、いつもの茶粥で七草がゆにチャレンジしてみました

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)
わかやま名物の「茶粥」専用のほうじ茶使用

本日は七草がゆの日、ですが毎年普通の七草がゆにも飽きたし、和歌山県民ならお粥といえば茶粥なので、「七草茶がゆ」を作ってみました。

(実際には自宅周りを歩いたら10種類採れたので十草茶がゆになりました)

七草がゆとは
春の七草や餅などを具材とする塩味の粥で、その一年の無病息災を願って1月7日に食べられる。正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為とも言われる。(wikipediaより)

和歌山にはこんな便利なものがある!
和歌山にはこんな便利なものがある!

具材は全て家の周りの野草で調達して、今年は、

・セリ

・オランダミミナグサ

・ヨモギ

・ミチタネツケバナ

・カラシナ

・ススメノエンドウ

・オニノゲシ

・オオバコ

・ホトケノザ

・ギシギシ

今年は暖冬で雪が無いので、野草を探しやすくて嬉しい
今年は暖冬で雪が無いので、野草を探しやすくて嬉しい

10種類採れました
10種類採れました

※一般的に言われている七草
セリ・ナズナ・ゴギョウ(ハハコグサ)・ハコベラ(ハコベ)・ホトケノザ・スズナ(カブ)・スズシロ(ダイコン)

今回の10種類の中には本来なら苦みを持つ、アク抜きした方が良い野草が含まれていますが、今回の七草がゆで使うのは少量なのでそんなに気にせず、苦みも味の一つということで1時間だけ水の中に放置。あとは茶粥を作って、野草を入れてちょっとだけ加熱して、塩代わりの自家製南高梅梅干しを入れました。

普通サイズの大きなどんぶり椀なんですが、南高梅の大きさが目立ちますね
普通サイズの大きなどんぶり椀なんですが、南高梅の大きさが目立ちますね

味は、野草由来の香りや苦み(今回はえぐみも)、ギシギシ由来のトロトロ感があり、素朴で芳ばしい風味。塩を入れていないので、梅干しをかじりつつ頂きます。普通の白がゆよりはほうじ茶で炊いた方が食べやすかったです。

※ただ、自己採集した野草を入れるなら、ヨモギとホトケノザは主張が強いのでほんの少しでいいかも・・・。(市販の七草キットは自己主張するクセの強い種類はほとんど無いと思うので大丈夫です)

かつての七草は各地域ごとに差があり、食材や食べ方が統一されていなかったので、1つのやり方に縛られる必要は無いと思っています。七草茶粥、良ければ試してみてください。(ただし、知らない植物は食べないでください)

※今回使った茶粥キットは、以前紹介した橋本市高野口のお茶専門店のものです。良ければこちら↓の記事もお読みください。

【橋本市(高野山エリア)】『本物の日本茶』を味わって欲しい。大正から百年続く、味を守り続ける茶舗

地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。

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