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【橋本市(高野山エリア)】地域性を反映した、ヘラブナ釣り専門誌、おいてます

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

橋本市図書館にて、普段は本しか借りないので全然気付かなかったのですが、雑誌コーナーに地元産業「紀州へら竿」の関係するヘラブナ釣りの雑誌がありました。

株式会社へら鮒社の発行する雑誌「へら鮒」を発見。

総合的な釣り雑誌は見たことあったのですが、こんなピンポイントにヘラブナ釣りに特化した雑誌もあったんですね。

雑誌「へら鮒」は雑誌新聞スポンサー制度で提供されており、提供者は「紀州製竿組合」でした。

中身を読むと、「こんな趣味の世界があるんだ」と知らない情報がたくさんあり、図書館に地元産業に関する雑誌があることで存在を知るきっかけになり、良い取り組みだと思ったので今回紹介させていただきました。

個人的には、私自身はヘラブナ釣りはやったことがありませんが、子どもの頃に父親から川や池での雑魚釣りを教えてもらって淡水魚好きになり、魚を触れるようになり、ため池の危険性、郷土料理のジャコ寿司のことなども学んだので、淡水魚釣りの文化とそれを支える産業は残って欲しいとは思います。

ただ、ヘラブナ釣り動画を発信しているYouTuberの独自調査によると、視聴者は65歳以上が全体の40%を占めて一番多く、50代以上が全体の80%以上を占めているそうです。

また、もともとそんなに大きくない釣り用品市場全体の中でヘラブナ釣り用品は2%強(2021年データ)の市場規模でした。

これは製造業者が単独でどうにかできる状況ではもはや無いと思うので、地元伝統産業として応援する場合は、もっと様々なやり方で発信や人材育成、販路開拓を応援しないと、かなり厳しい状況のまま衰退しそうです。

地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。

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