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【高野町(高野山エリア)】枯れススキで納豆づくり。おうちで出来る、冬の発酵体験

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

温かい環境に住んでおられる方へ。

冬の枯れたススキにもともと付いている納豆菌を使って、納豆づくりは如何でしょうか。

納豆菌は100度の熱湯で殺菌しても死なない!

100度で30分間加熱殺菌しても、他の菌が死んでも生き残ります。

その能力を活かして、納豆づくり。

材料

洗って乾かしておいたススキ何本か、大豆、タッパー(+不安な人は市販の納豆パック)、保温容器(発泡スチロールなど)

作り方

・大豆を水でもどして、柔らかくなるまで湯がく

・ススキを10分程度煮沸

・水切りしたススキと大豆をタッパーに入れる(不安な人はここで市販納豆も何粒か入れる)

・空気が入るよう、タッパーを完全密封はせず、少しずらして閉じる

・保温容器に入れて、40度~50度くらいで保温。保温容器は完全に閉じる(長時間コタツ使う人はコタツの中に入れておいても良い)

・2~3日くらいでできます。低温の場合はもう少しかかるかもしれませんが、見た目と粘りを確認してから食べれば大丈夫。

納豆の味がちゃんとする。美味しい
納豆の味がちゃんとする。美味しい

我が家は室内も寒いせいか、ちょっと多めの4日間かけてちゃんと粘る納豆になりました。

※市販のワラ納豆みたいに、豆を植物で完全に囲わなくとも納豆は作れます。

※ただ、枯れススキではワラのような特徴ある香りは追加で発生しないから、ワラ納豆の方が美味しい。

※麦の茎や河原のヨシ、サトウキビ葉、ネコジャラシとかでも作れます。

地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。

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