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【ノート】その日にできたことを書くと自己肯定感があがる!生きやすくなる!「ほめほめノート」

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 みなさん、ノート使ってますか。
 普通の横罫のノートって、用途が自由ですよね。
 日記帳にもなるし、学習用にも使える。単なるメモ用途にも使えます。
 要するに、自分が決めた用途で使えるわけです。

自分をほめるためのノート

 で、今回紹介するノートはちょっとだけ変わっています。

 目的は、「自分をほめること」。1日にあった出来事の中で、自分をほめられることを10個書くというものです。
 ラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦」でこのノートが取り上げられるそうなので、緊急レビューします。

 このノートの表紙を開くと扉にこんな文言があります。

扉ページ(「ほめほめノート」公式ページ提供)
扉ページ(「ほめほめノート」公式ページ提供)

 そして、中のページ。1日に10個、自分をほめたいと思ったことを書く。

10項目の褒めることを書く(「ほめほめノート」公式ページ提供)
10項目の褒めることを書く(「ほめほめノート」公式ページ提供)

 このノートの発想は、発案者の人の体験がもとになっています。知人から「1日の中でできたことを10個書いてください」と言われて書いてみたら書けたそうです。

 そしてそれを続けるうちに、「自分はなにもできない」という思いが思い込みである事に気がつき、充実感をえられるようになったそうです。公式ページには、「生きやすくなった」とも書いてありました。

ノートはソフトウエアが定義されていないハードウェア

 以前から提唱しているのですが、ノートというのは、ソフトウェアが定義されていないハードウェアです。そして、たとえばここに時間軸というOSをインストールすれば手帳になる。あるいは、金銭出納の欄があれば家計簿になるわけです。

 また、綴じられた構造は、時間軸のメタファーです。前に戻せば遠い過去、手前のページは近過去です。

 で、このほめほめノートは、自分をほめるのが目的です。そしてその存在と、解説ページによって、ほめるという行為の動機付けがなされます。
 そして、ほめるための言葉を受け止める記録媒体としてのページが用意されているわけです。

発見のための軸が設定してあるノート

ほめるためのヒント集という手引きのページ(「ほめほめノート」公式ページ提供)
ほめるためのヒント集という手引きのページ(「ほめほめノート」公式ページ提供)

 で、これも以前から言ってますが、ノート・手帳は、第3のスクリーンです。
そしてスマートフォン(第1)、パソコン(第2)との最大の違いが、ネットワークに接続されていないこと。つまり、アラート音や通知の表示に煩わされることなく、記録という行為に没頭できるわけです。

 「ほめほめノート」がノートという紙の記録媒体であることの理由もここにあるのかもしれません。SNSなどの他人のいろいろな情報がちょくちょく出てくるような記録媒体では、自分のことをきちんと評価する行為に集中できないでしょう。 

 そもそも人間は、生存のために、ネガティブな情報を記憶するようにできているそうです。危険な場所や動物を記憶して、生き延びるためです。

 それゆえ良い情報はわすれがちだそうです。

 ともあれ、現代の人間は、荒野の毒草や猛獣の危険などとはあまり縁がありません。

 さらにいえば、ネットから流れてくる他の人のキラキラした情報に目(と感情)を奪われがちです。
 そんな現代にあって、自分ができることをきちんと記録し、ほめるという形で評価。健全な自己肯定感を育む。

 「ほめほめノート」はそれができる希有なツール・文房具なのだと思います。

ほめほめノートの詳しい情報はこちら

☆ほめほめノート公式サイト https://goodandshare.com/homehomenote/

☆他故となおみのブンボーグ大作戦 放送で取り上げる予定だそうです。ぜひみんなで聞きましょう。

https://daisakusen.net/

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

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