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【手帳術の考え方】ADHD気味の人にためして欲しい!アバウトに面を分割して書いていく6分割メモ法

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 いろいろやることが多すぎて疲れる。
 仕事をしているとそう感じることは珍しくないですよね。
 とくに複数の事柄を同時に進行させているときなどはそうなりがちです。

 今回はそういうときのためのメモ法を紹介します。
 名付けて「6分割メモ法」。
 その名の通り、メモ用紙を6つに分割してそれぞれにメモをしていく方法です。

メモ用紙をアバウトに6分割する

 最初にメモ用紙を用意します。これは横長に使います。
 サイズはA6ぐらいが適当です。
 まず6分割します。ポイントは以下の点です。

A6サイズぐらいの紙を6分割する。アバウトに十字をかいて分割
A6サイズぐらいの紙を6分割する。アバウトに十字をかいて分割

 紙の真ん中あたりに「+」の字を2カ所書きます。
 この写真のような感じです。
 これは正確でなくても大丈夫です。

 また、完全に線を引かなくても大丈夫です。
 境界をアバウトにしておくことで、それぞれの項目のメモのはみだしを厳しく意識せずにすみます。

 次にアバウトに6分割されたそれぞれの枠の左上に各種タスクのタイトルを書きます。
 そしてそれぞれのタスクの下位項目を具体的に書いていきます。
 このとき、順番はとくに意識せずにどんどんメモしていきましょう。

6つのこうもくのそれぞれに思いついたタイミングでメモをしていく
6つのこうもくのそれぞれに思いついたタイミングでメモをしていく

 一項目を書き上げなくても、次の項目を書いても大丈夫です。

思いついたら追加で書く

 この方法のポイントは、各項目に位置を決めておくこと。そして書く順番を考えないことです。

 とりあえず書いた6つの項目について、なにか思いついた時点でメモを書き加えていくのです。このことで、おぼえておく必要がなくなります。その結果、脳のワーキングメモリーの負担がなくなります。メモ用紙を見ればやるべき事や関連情報が確認できるからです。

 また、6つの項目については、メモする場所が決まっていることも大きいでしょう。

 頭でおぼえるのではなく、メモをする。そしてその部分を見れば情報が書いてあるのは安心です。

 急に思いついたことが今やっていることと違っても大丈夫です。
 その項目のところに追加で記入すればいいのです。

 また、もし6項目以外のことを思いついた場合は、別のメモ用紙に書いておきましょう。いずれにせよ、頭でおぼえようとしないことです。

 単にメモ用紙として使うのではなく、6分割をする。そして情報の項目ごとに場所を割り当ててあげる。そのことで、脳の負担を減らす。これがこの方法のポイントです。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

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