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【手帳の考え方】ノートや手帳の本当の便利さはどんなこと?ひとつは“液晶画面”から独立していることです

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 手帳やノートなどのアナログなツールが本当に便利なポイントとは何か?

 このことについては、いろいろな人がいろいろな説を唱えています。
 たとえば、手で書くとおぼえる(確かにそうかも)。
 たとえば、潜在意識にすり込まれる(その潜在意識ってのがどうも・・・)。

 etc

 で、考えたのですが、私が思うに「液晶画面から独立していること」。
 これが大きいのではないかと思います。

ノートや手帳の面は、液晶画面から独立しています
ノートや手帳の面は、液晶画面から独立しています

 パソコンで作業をしていて、ふとメモをとりたくなる。そういうときは、誰にでもちょくちょくあるはず。

 そういうときに、特に頭を使うことなく、メモが出来るのが、手帳やノートのいいところです。

 横罫や方眼の記入面に自由に文字や線で思いついたことを書き出していく。
 これは、デジタルツールには苦手かもしれません。

 とくにたとえば、スタイラスに対応したパソコンであっても、どうしてもワンアクション、いやワンテンポずれると思います。

 それは、デスクトップ画面上にもう一つウィンドウを開かなければならないからです。 
 これがちょっとハードルが高い。

 紙のノートの場合、開けばそこに新しい面があります。まっさらな大きな面があります。面の大きさこそ固定されていますが、デジタルのそれと比べると大きさは圧倒的です。

 なおかつ、ダイレクトすなわち直接的です。
 ペンで文字も図もイラストもグラフも自在に書けます。
 アナログのメリットはざっとこういうことではないでしょうか。

 同時にデメリットもあり、きちんと把握しておく必要もあります。
 アナログだから、アナログ故に万々歳ということもありません。
 それについてはまた回をあらためて考察しようと思います。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

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