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ツインリング?縦バンド?黄色い方眼罫の紙?ロルバーンの魅力をあらためて考えてみた

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

  ロルバーンの魅力ってどこにあるのでしょうか?

 文具店や雑貨店、あるいはそれ以外の場所でロルバーンを見るとついついほしくなってしまう。ほとんど条件反射みたいですが、これにはちゃんと理由があるはずです。それを考えるのがこの記事の目的です。

数々の特徴の集合体であることが他のノートとの違い

この記事でもちょっと考えたんですが、要するに以下のことではないかと。

 リング綴じ。
 黄色い紙。
 端正なデザイン。
 お洒落文具のアイコンたる、縦のゴムバンド。
 巻末クリアポケット。
 ユーザーの内面の世界観の鏡とも言える表紙の各種イラスト。
 無地の表紙は、色バリも豊富。サイズバリエーションもある。
 専用のカバーや下敷きで使い勝手をアップさせたり、カスタマイズもできる。いわゆるA、Bなどの規格サイズとは微妙に異なったサイズ感。巻末のクリアポケット。

 それがロルバーンなのです。

 ロルバーンの特徴とメリットは上記の事柄を総合したことです。

 これらがロルバーンを、それまでの定番的なノートから差別化しているポイントなのでしょう。そのことがユーザーに独特の世界観を提供していると思われます。 

 でもって、ユーザーとしてはこういうそれぞれの魅力の集合体としてロルバーンを見て、その結果としてほしいという反応に繋がっているのではないかと思います。

プレーンな表紙のタイプも人気だが、限定アイテムが登場するのもロルバーンの魅力。また、よく見るとリングの色が表紙のテイストによって変更されている。こういう繊細なチューニングもユーザーに響くポイント
プレーンな表紙のタイプも人気だが、限定アイテムが登場するのもロルバーンの魅力。また、よく見るとリングの色が表紙のテイストによって変更されている。こういう繊細なチューニングもユーザーに響くポイント


文房具界のキティちゃん?

 モレスキンほど堅苦しくない。カジュアル路線。伝統的文房具と言うほど堅苦しくないけれど、輸入文具風でもある。コレクター心をくすぐるところもある。

 ちょっとした手帳として使える。

 縦バンドもおしゃれ文具然としたたたずまいでよい。
 限定アイテム多数。そのコラボ具合はキティちゃんに迫る勢い(笑)。

 それでいて、細部はかっちりしています。たとえばオフホワイトと言うより黄色の紙。ミシン目から切り離せるページも便利です。誰かに渡したり、書き損じを捨てたりできます。

 方眼なので、文字もイラストもグラフも柔軟に受け止めてくれます。
 巻末のクリアポケットもちょっとしたものをしまうのに便利です。
 単価もプレーンな物ならば安い。限定ものもびっくりするほどの値段ではありません。

 こういうノートってありそうで意外とないんですね。
 ロルバーンがお手元にある方はぜひもう一度見てみてください。そして自分にとっての最大の魅力がなんなのか、考えてみると面白いかもしれません。

 どう使うかについては、別途機会があれば考えてみたいと思います。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

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