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直径なんと12ミリ!太く短いボールペン「ユニボールワンP」の真価は“非常用”にあるとみたり!

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

既存のユニボールワンと並べたところ。特異なプロポーションがわかる
既存のユニボールワンと並べたところ。特異なプロポーションがわかる

 最近話題のユニボールワンPを入手しました。
 今回は、このユニボールワンPならではの使い方を考えたいと思います。

 このユニボールワンP、本質は“非常用”にあるとみました。

 つまり、ふだんからペンケースの中にはなく、カバンのポケットなどに待機。たまたまペンの類いを忘れた、ペンケースを忘れたようなときに非常用として活躍する。わたしにとっては、そんな想像をかき立てるような存在にみえました。


製品プロフィール

 製品としてのプロフィールを見てみましょう。
 製品名から分かるように、三菱鉛筆のユニボールワンのシリーズ製品です。
 全体的なデザインは同シリーズの既存ラインナップと同じです。
 マット仕上げの本体も同様。
 ワイヤーで構成されたクリップ部もサイズこそ変更されていますが、テイストは共通。また短いボディながら、同じリフィルが利用できます。

 ただし、既存の製品とは見た目がかなり異なります。
 具体的にはその得意なプロポーションです。
 普通のボールペンの長さは、だいたい140ミリほど。
 これに対して、ユニボールワンPの全長は約116ミリ。直径は、12ミリです。

この長さにしてこの太さ
この長さにしてこの太さ

 ひとことでいえば、もとの製品をデフォルメしたようなスタイル。
 ちょっとしたチョロQ感といえば、わかってもらえるでしょうか。

本質は非常用だと推察

 この長さはカバンのポケットにしっくりくる感じがあります。
 そもそも、ものとしてコロンとした存在感があります。
 で、このペンは、そういうポケットなどが定位置ではないかと感じました。

 少しでも文房具が好きな方ならご存じのように、世の中にはいろいろなボールペンがあります。ボディが安定していて書きやすいものも多数存在します。

 そんな中において、ユニボールワンPは、ペンケースではなく、カバンのポケットに非常用として常駐させるのがふさわしいと思えました。

筆記感は意外と安定

 実際の筆記感は、意外と安定していました。
 ものとして、塊感があり、見た目から受ける安定感がまずあります。
 また、ノックがしやすいのも意外な美点でした。

 ノックするためにボディを持ち替えると、親指が自然とノック部の位置にあたります。 これは見た目からは分からないメリットでした。

 というわけで、このユニボールワンP、私はカバンのポケットに常駐させようと思います。そして、ペンケースをうっかり忘れたときに取り出して使おうと考えています。
 そのときには、上述のノックのしやすさや、ユニボールシリーズ共通の、ゲルインクのなめらかなインクフローが大いに役立つ事になるでしょう。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

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