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【手帳の考え方】ToDoリストの作り方講座 第5回所要時間を見積もり時間のメドをつけて心を軽くしよう

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 タスク管理においては、所要時間の見積りも重要です。
 タスクの一つ一つに、どれぐらい時間が掛かるかを想定して見積もります。

 これをすることで、タスクの一つ一つに掛かる時間がムダに長くなるのを防ぐことができます。
 単にやるべき事のリストアップをするのではなく、時間まで見積もる。

 そのことで、仕事群全体では、どれぐらいの時間が掛かるのかが見えるようになります。もちろん、この時点では見積りなので、その時間内に終わることが保証されているわけではありません。ともあれそのことで、以下の2つの効能が見込まれます。

 つまり
 1.その時間内に終わらせようという意識が働く
 2.トータルの時間を計算すれば終わる時間のメドが見える。

 とくに、2.です。

 放っておけば、人は仕事を時間を意識せずにただやるようになります。
 それはいっけん、集中しているようにも見えて充実感もありそうです。
 ですが、終わりが見えなければ、それだけで疲弊感があります。

 そこで、作業の一つ一つに所要時間を見積もってあげる。そのことで、締切の意識も働くようになり集中力もでてきます。

 そして、最後のポイントとしては、これらのタスクを予定として実際の予定表(クラウド上のカレンダーアプリ、手帳など)に組み込んでいくことです。
 これではじめて、タスクに関する予定が決まったことになります。

 TODOリストの作り方を何回かに分けて説明してきました。
 いっきにできなくても大丈夫です。そのプロセスの一つ一つを少しずつやってみてください。きっと仕事の負担が少し減ると思います。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

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