Yahoo!ニュース

【手帳の考え方】そのマルチペン本当に4色必要?色の数を見直して真の便利さを手に入れよう

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 マルチペンとは複数色のインク(製品によってはシャープペンも含む)が利用できるペンのことです。

 1本で赤も黒も青も使えて便利です。

 で、ここで最近気にしていることがあります。たとえば4+1すなわち、4色+シャープペンのマルチペンで、緑色を使うことはどれだけあるのか?シャープペン部分で筆記する機会は週に何回あるのか?

ジェットストリームの3色タイプと4+1タイプ
ジェットストリームの3色タイプと4+1タイプ

マルチペンの各色はフル活用されているか

 要するに、4+1のマルチペンの機能はフル活用されているのかどうかです。
 もしそうでないなら、別に3色でも2色でもいいのではないでしょうか。
 色数の少ないマルチペンに乗り換えるメリットは以下の用に色々あります。

 まず、本体が軽くなる。微々たる違いではありますが、軸本体が細くなり、中にあるリフィルの本数や、シャープペン機構などがなくなればそれだけ軽くなります。

 次にメインテナンスの簡単さです。4+1色のマルチペンならば、それぞれの交換用リフィルを用意する必要があります。しかも交換の頻度はバラバラです。

 それよりは利用頻度が高い色数色のペンにした方が軽くて、メインテナンスも楽です。

オレンズAT(ぺんてる)
オレンズAT(ぺんてる)

専用のペンの方が取り回しが楽

 また、専用のペンの方が高機能で扱いやすいのも確かです。

 端的に言えば、マルチペンのシャープペン機能は、オーソドックスです。芯を入れてノックして出す。そして単機能のシャープペンは、もっと高機能です。たとえばオレンズAT(ぺんてる)は一回ノックすれば、芯がなくなるまでずっと書き続けられます。クルトガ(三菱鉛筆)は、芯が自動的に回転してシャープさを保ち、微細な線をつねに書くことができます。

 ボールペンにしてもそうです。単色のものの方が、マルチペンと比較しても軸の直径が細いです。長時間書き続けるのならば、単色のペンの方が疲れないことは想像に難くありません。つまり、単色、単機能のペンは文字通り、長距離で持久走を走る選手みたいなものなのです。

2,3色のペン+単色単機能のペンが理想かも

 つまり、こういうことです。

 いたずらに多数の色のマルチペンを1本もつよりは、数色のペンと、単機能の単色のペンを併用したほうがいろいろメリットがあると思えるのです。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

舘神龍彦の最近の記事