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【手帳の考え方】ジブン手帳ガイドブック2024発売!記入例の応用で他の手帳ユーザーも参考になります

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 『ジブン手帳ガイドブック2024』(実務教育出版)が発売になっています。
 今回は、同書をどう読むかの解説です。

手帳にはガイドブックがある

 そもそも、手帳は使い方を学習する機会がありません。
 一部の進学校(中学・高校)をのぞけば、手帳を支給されることはあっても、その使い方を学ぶ機会はないのです。これは手帳に関してずっと言われてきたことです。
 それがゆえに、手帳の使い方の本は、1つのジャンルとして成立しています。
 それは、実にこの50年ぐらいそうなのです。

“手帳本”は2種類に大別される

 手帳をテーマにした本は以下の2種類に大別されます。
 ひとつは、手帳全般について解説した本。予定の記入方法やタスクの効率的な処理方法やその記入方法などを逐一説明した本です。

 もうひとつは、特定の手帳に特化した本です。本書や『ほぼ日手帳公式ガイドブック』(マガジンハウス)などがそれです。

 こちらは、特定の手帳(製品シリーズ)にフォーカス。そのラインナップ解説や、活用方法、関連ツールに焦点を当てて解説しています。

ラインナップ解説のページ。各種タイプとその特徴が解説されている
ラインナップ解説のページ。各種タイプとその特徴が解説されている

ほかの手帳の人にもヒントはある

  だとしたら、この『ジブン手帳ガイドブック2024』は、他の手帳のユーザーにはまったく役立たないのでしょうか?
 確かにジブン手帳だけの記入ページはあります。ここはジブン手帳ユーザーのための情報です。
 ですが、ジブン手帳のメインの記入欄は月間ブロックと週間バーチカルです。
 つまり、月間ブロックや週間バーチカルのフォーマットの記入例や使い方は参考になるのです。

マンスリーとウィークリーの活用例。こういうユーザー事例が本書には多数掲載されている
マンスリーとウィークリーの活用例。こういうユーザー事例が本書には多数掲載されている

年間予定表と、専用のノート「IDEA」の活用例。これも応用できそう。
年間予定表と、専用のノート「IDEA」の活用例。これも応用できそう。

 また、コクヨ製のジブン手帳専用ツールも紹介されています。これらも、一部のものをのぞけばジブン手帳以外の手帳にも利用できます。

「オリジナルグッズ」の紹介ページ。とくにテンプレートや、ToDoふせんなどは他の手帳にも応用しやすい
「オリジナルグッズ」の紹介ページ。とくにテンプレートや、ToDoふせんなどは他の手帳にも応用しやすい

手帳活用は応用力

 まとめます。
 手帳の活用とは応用力です。自分が使っている手帳と違っていても、記入例は参考になります。また、関連ツールも、サイズさえ合えば応用可能です。

 他のユーザーの考え方や記入方法も、それをどう応用するかさえ考えられれば、利用は出来るのです。

 その意味で、この『ジブン手帳ガイドブック2024』は、他の手帳のユーザーにも役立つものだと言えます。

※  この記事は、実務教育出版からの献本を受けて制作しています。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

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