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【110円】入門用にいいかも?セリアの100円(税込み110円)バーチカル手帳を真剣にチェックする

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 100円ショップにも手帳はあります。価格は100円(税込み110円)。
 さてでは、どれぐらい手帳としてちゃんと使えるのか。今回は、100円ショップ「セリア」の手帳をチェックします。

表紙はピンkグの水玉。黒の水玉もあり。他にもバリエーションが存在するかもしれない。
表紙はピンkグの水玉。黒の水玉もあり。他にもバリエーションが存在するかもしれない。

サイズはB6。月間ブロックと週間バーチカルの予定欄あり

  手帳としての構成は比較的シンプルです。月間ブロックと週間バーチカルの両方の予定記入欄があります。そして9ページの横罫のノート。

 ほんとうに最低限の構成です。またカバーはありません。表紙がむき出しになっています。そのため別途カバーを用意する必要がありそうです。

 各ページの主な仕様は以下の通りです。

期間
月 2024年1月~2025年1月まで(13ヶ月)
週 2024年1月1日~2025年1月5日まで

掲載事項 元号はなし
月 六曜 国民の祝日
週 国民の祝日のみ 

月間ページ。「今月の目標」があるのが親切。メモ欄、タスク欄がL字に配置されている。
月間ページ。「今月の目標」があるのが親切。メモ欄、タスク欄がL字に配置されている。

週間バーチカルのページ。
週間バーチカルのページ。

ノートページ
9ページ

時間軸
週:6時から24時まで1時間きざみ

時間軸は1時間おきだが、記載されている時間は2時間おき。やや変則的。バーチカルとしてはやや変則的なタイプ
時間軸は1時間おきだが、記載されている時間は2時間おき。やや変則的。バーチカルとしてはやや変則的なタイプ

その他記入欄
月:今月の目標 Note欄(チェックボックス14個)メモ欄(最下部)
週:TODOLIST(7つ)メモ欄(下部)

入門用には使えるかも

扉がいきなり年間カレンダー。2年分(2024、2025)。
扉がいきなり年間カレンダー。2年分(2024、2025)。

 日本における手帳の選択肢はものすごくたくさんあります。

 たとえばここに取り上げた手帳と同じB6サイズで月間ブロック+週間バーチカルのタイプの手帳も各社から各種タイプが発売されています。1社で細部の異なる複数種類のものが普通に販売されているわけです。

 その中にあって、セリアで110円の手帳を買って使う意味はどれだけあるのか。
 結論から言えばこれは入門用として使うのがいいかと思います。
 まずカバーは前述のように別途用意する必要があります。
 また、週間の時間軸も6時から24時まであります。区切りは1時間なので細かく記入する用途には向いていないかも。

 以上はこのタイプの手帳を長く使ってきた筆者の感想ではあります。

 ですが、たとえば、はじめてバーチカルタイプの手帳を使うのならば、ありかもです。 なにしろ価格が安い。失敗と感じてもそう痛くない負担です。

 また、これでバーチカル式の手帳になれたら、こんどは大手メーカー製の手帳を買えばいいのです。

 逆に、やはりバーチカルは向いていなかったと思うかもしれません。そのときはまた別のタイプの手帳を試せばいいと思います。勉強のための110円と思えば、そう大きな支出ではありません。

  もし来年の手帳に迷っていて、何がいいかわからないという方は、セリアも選択肢の一つです。

 一つ注意があるとしたら、予定記入欄の期間でしょうか。大手メーカーの手帳は11月末ぐらいから予定記入欄があります。対するこの手帳は、2024年1月からはじまっています。この点をどう捉えるか。

 ともあれ、手軽に週間バーチカルの手帳を使いたい人には選択肢の一つとして覚えておいてもいい手帳だと思います。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

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