Yahoo!ニュース

【シャープペン】令和によみがえった昭和の大ヒット!初代特徴を踏襲した新「ノックペンシルM-1700」

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手
M-1700

 いつの世もロングセラーやカムバックはあります。そして昭和に大ヒットしながら令和に生まれ変わるものもあります。そのひとつが今回紹介する「ノックペンシルM-1700」(ゼブラ)です。

初代は昭和55年に登場

 このノックペンシル、初代が登場したのは1980年。ということは昭和55年ですね(手帳巻末の年齢早見表で確認しました)。
 当時は、ノック式シャープペンがまだ高価だったそうです。その時代に100円で発売されたノックペンシルは鉛筆のような外観ながらノックすれば書き続けられる便利さで大ヒットしたそうです。その後高価なものが登場し人気になったこともあり、2001年には廃盤に。

 その後の20数年間、再販売、再登場を望む声がメーカーにはずっとあったそうです。

ノックペンシルの特徴

M-1700。末端の消しゴムを出したところ。ここまで出さなくても使える。下部には指で軽く回すのに便利なノブがみえる。
M-1700。末端の消しゴムを出したところ。ここまで出さなくても使える。下部には指で軽く回すのに便利なノブがみえる。

 ノックペンシルの特徴は、その名の通り、鉛筆的なプレーンな外観でしょう。高級なシャープペンのようなグリップ部はなく、またポケットに刺すためのクリップもありません。ボディがシームレスなのも鉛筆的だと言えます。

 現在の文具ブームにあっては、シャープペンもまた高級化路線のものが多数存在します。それはそれでおもしろい。ただ一方でシャープペンの原点のようなこのノックペンシルも、シンプルがゆえの味わい、のようなものがあります。

令和版の「M-1700」のチェックポイント

ボディを振ると芯がでるフリシャ機能。低価格ながら持ち替える手間を省く工夫
ボディを振ると芯がでるフリシャ機能。低価格ながら持ち替える手間を省く工夫

 令和版のM-1700ならではのポイントもあります。まずフリシャ機能。ボディを振るだけで芯が出て持ち替える手間がありません。ノックして芯を出す機能もあるので、好きなやり方が選べます。

本体末端の消しゴムを伸ばしきったところ。もちろん必要なだけだせば消しゴムとして使える。回転して出すために指を引っかけるノブにも注目
本体末端の消しゴムを伸ばしきったところ。もちろん必要なだけだせば消しゴムとして使える。回転して出すために指を引っかけるノブにも注目

 個人的に特筆すべきだなと思ったのが、ボディ末端の繰り出し式消しゴムです。キャップレスになっており、繰り出すと実に、1.6cmの長さが確認できます。また、消しゴム部分を出すのに回すのに便利なように小型のノブがあるのも地味に便利です。そしてこの消しゴムは交換用として「ゼブラNタイプ」が存在します。使い続けるのにも不安がないのです。

これでよい人にはこれがよい

 シャープペンを何に使うのか、どんなシーンで使うのかは人によって千差万別でしょう。とくに学生ではなく、社会人の場合は、本当にさまざまだと思います。そして、この本体価格220円のノックペンシルでたいていの用が足りる人はいるとおもいます。特別なこだわりとか、あるいは所有欲のようなものと、このM-1700はあまり縁がないかも知れません。それでも十分以上の機能をもって役立ってくれるのは、こういうシャープペンなのだと思います。

※ この記事はゼブラ株式会社にサンプルをご提供いただいて制作しました。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

舘神龍彦の最近の記事