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旅行後「使用済きっぷ」保管術、JR路線ほぼ全線制覇者の実践方法

鉄道乗蔵鉄道ライター

 この記事をご覧になられている皆さまは、JRや私鉄などの鉄道路線に乗車した際、有人改札窓口に「切符を記念にもらっていきたい」と申し出れば、係員が切符に無効印を押してくれてそのまま記念に持ち帰ることができることはご存知のはずだ。

 旅行後、記念に持ち帰った切符については、皆さまはどのように保管をされているだろうか。筆者の乗り鉄仲間の友人は、「①輪ゴムで束にしてお菓子の缶に保管をする」「②A4サイズのクリアファイルに旅行先でもらったパンフレットと一緒に保管する」「③名刺ファイルにマルス券を保管する」など様々な方法で切符の保管を行っている。

 しかし、これらの方法では、「①切符を眺めたいときにすぐに見ることができない」「②ファイルの大きさと比較して切符のサイズが小さくなりすぎる」「③マルス券よりサイズの大きい記念乗車証などを一緒に保管できない」などの諸問題が発生してしまう。

 そこで、こうした問題を解決し、いつでも手軽に思い出の切符を眺めることができるように、JR路線のほぼ全線制覇を達成している筆者はB6版のクリアファイル(コクヨ ファイル クリアファイル ウェーブカット 固定式 B6 横 ラ-T568B)による切符の保管を行っている。

マルス券がちょうど2枚入るサイズ

背表紙に情報を記載することも可能(筆者撮影)
背表紙に情報を記載することも可能(筆者撮影)

 B6版のクリアファイルは、コンパクトなスペースでマルス券のほか、旅先でもらうことができた乗車証明書やさらには写真なども一緒に収めておくことができ、インデックスに旅の内容を記入しておけば、本棚からいつでも取り出して当時の思い出に浸ることが可能である。

 さらにJRのマルス券がちょうど2枚入るサイズであることから、「乗車券と特急券」や「行と帰りの乗車券」などを1ページにセットで収めることができ、何かと整理がしやすいのが特徴だ。

乗車記念証などの保管も容易

JRのチケットケースも余裕をもって収められる(筆者撮影)
JRのチケットケースも余裕をもって収められる(筆者撮影)

乗車券のほか入場券や乗車記念証明書も保管(筆者撮影)
乗車券のほか入場券や乗車記念証明書も保管(筆者撮影)

 筆者は、去る2023年3月31日、JR北海道の留萌本線石狩沼田ー留萌間の廃止に伴う最終列車に乗車してきたが、その際に使用したチケットケースや乗車券、記念証明書類をまとめて保管している。マルス券のほか、右側のD型硬券サイズの「最終列車記念証明書」も無理なく収まるサイズである。

 この他、サイズが変則的な「北の大地の入場券」や当日、留萌駅でJR北海道職員により配布されていたハガキサイズの記念証なども無理なく収められることから、旅の思い出となる記念品をコンパクトに一つのファイルに保管しておくことができるため、筆者はこのクリアファイルを中学生の時から愛用を続けている。

サイズが変則的な北の大地の入場券やハガキサイズの記念証も無理なく収められる(筆者撮影)
サイズが変則的な北の大地の入場券やハガキサイズの記念証も無理なく収められる(筆者撮影)

10年以上経っても良好な保存状態

2011年(平成23年)から12年が経過しても旅行な印字状態を保っている感熱マルス券(筆者撮影)
2011年(平成23年)から12年が経過しても旅行な印字状態を保っている感熱マルス券(筆者撮影)

 近年ではJRの駅窓口や券売機で販売される切符類は感熱紙による発券が主流となっており、直射日光が当たる場所に置き続けるなど、保管方法を間違うと切符の印字が消えてしまうことがある。

 こちらは今から12年前の2011年(平成23年)に軽井沢駅のみどりの窓口で購入した感熱マルス券による新幹線自由席特急券であるが、普段はクリアファイルに厳重にとじ込んだうえで直射日光のあたらない本棚で保管をしていることから、現在でも良好な印字状態を保っている。

 もし、旅行後の切符の保管方法についてお悩みの方がいらっしゃれば参考に慣れてみてはいかがだろうか。

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。

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