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旧南部縦貫鉄道「レールバス体験乗車会」、4年ぶりに開催決定!

鉄道乗蔵鉄道ライター

 南部縦貫レールバス愛好会と七戸町は、2023年5月4日と5日の2日間、「レールバスとあそぼう2023」と銘打った体験乗車会を、旧南部縦貫鉄道七戸駅構内にて実施する。今回の開催は2019年以来の4年ぶりとなる。

 開催時間はそれぞれ10時~15時となり開場は9時。南部縦貫鉄道で実際に営業運転していたレールバスが旧七戸駅構内に残された線路約800mを走行する。体験乗車には1回につきおとな1名300円、こども(小学生・中学生)1名100円の乗車証が必要となる。

 南部縦貫鉄道線は、かつてJR東北本線(現青い森鉄道線)野辺地駅と七戸駅との20.9kmを結んでいたローカル私鉄路線だった。マニュアル変速機を搭載したレールバスが走ると線として全国的に注目を集めていたが、1997年に路線休止となり2002年に廃止された。その後、2004年5月から南部縦貫レールバス愛好会が廃止当時に在籍した6両すべての車両を保存し、定期的に体験乗車会や撮影会イベントを実施している。

 南部縦貫レールバス愛好会メンバーの小川清之さんは、コロナ禍以降「整備作業のために七戸にすら行くこともできず、イベントが開催できなかったのはとても寂しい思いだったが、現在は来場者の皆さまをお迎えするために車両や線路の点検整備を進めている。今回から三密回避と老朽化した車両への負担軽減のために体験乗車の仕組みを変更し運行回数の制限を行うことになったが、貴重なレールバスの保存にご理解をいただけるとうれしい」と話す。

 旧南部縦貫鉄道七戸駅へは東北新幹線七戸十和田駅からタクシーが便利で、所要時間は約6分。

(画像提供:南部縦貫レールバス愛好会)
(画像提供:南部縦貫レールバス愛好会)

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。

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