【英会話】日本では小説って300ページぐらいなんだよ。 って言ったら、首を振られた。どこがおかしい?
20年ほど仕事で英語を話していますが、慣れないことを言おうとすると一瞬詰まったり、日本語を直訳してしまったりすることが、まだまだあります。
そんな私の失敗英語や、今も私の周りで起こっている失敗英語を多少脚色も加えて、ご披露したいと思います。読むと自然な英語を得られるお得なエッセイです。
日本では小説って300ページぐらいなんだよ。
このあいだ友人のRichと雑談していたときのこと、読み終わった小説の話をしようとして、はたと詰まってしまいました。
話そうとしたのは、600ページほどあるSF小説についてで、これは読むのに時間かかるなぁと思っていたんですが、読み始めると面白くて、あっという間に読み終わっちゃった。これを伝える前段として、
日本では小説って300ページぐらいなんだけどね。
と始めようとしたら、うっと詰まる。直訳じゃ伝わらないっぽい、でも、ぱっと他の言い方も思いつかないんで、思い切って言ってみる。
A novel in Japan is about 300 pages, though.
すると、やっぱり首をふられちゃう。
ちがうかなぁ~と思って言ってるんで、なおさら悔しい。みなさんなら、これ、どう英語にされるでしょうか?
Richのヒントは、できるだけ具体的に表現するということ。
この文のちょっとふわっとしたところを、より細かく考えると、長さって言葉が足りないわけです。なので、
The length of a novel In Japan is about 300 pages.
日本で一冊の小説のその長さは、約300ページだ。
とすると、Richニンマリ。自然でよくわかる英語だと太鼓判をもらいました。
こういう出来るだけ具体的な表現というのは、ふわっと表現して相手の想像に任せる日本語にはない英語の特徴で、面白くて便利。
たとえば、仕事やゼミなどのプレゼンを英語にしてNative English Speakerに聴いてもらってわかりにくいところを指摘してもらう。日本語では充分なんだけど、実はあいまいだった部分が見つかります。プレゼンの質が確実にアップですよ。
と、こんな感じで、Native English Speakerたちとの英語やカルチャーギャップのお話をご披露したいと思っております。
お気に召しましたら是非ともごひいき(フォロー)くださいますようお願い申し上げます。
今回はお土産が少ないので、クイズ的なものを。
パーティの参加者は増えてるよ。
直訳は、
Banqueters are increasing.
ですが、もちろん首を振られます。より具体的にしてください。回答例はイラストの下です。
The number of banqueters is increasing.
ですね。増えているのは参加者の数ですから。
イラスト 大橋啓子