桑名市は鋳物の名産地として有名です。

鋳物とは溶かした鉄を鋳型と呼ばれる型に流し込んで固めたもののことをいいます。

桑名市内を流れる町屋川の砂が鋳物の材料としてとても適していたことから、本多忠勝の命令をきっかけに一大産業として発展したと言われています。

歴史の流れの中で現在では鋳造所の数も減ってしまいましたが、それでも美しい鋳物を作る技術は健在です。

マーケットプレイス和波屋は、日替わりでさまざまなお店が出店する面白い場所として何度か私の記事の中でも紹介しています。

中核である和波屋は煮豆や卵、コーヒーを販売するお店と認識されている方も多いですが、もともとは鋳物屋です。

市内でもこれほど鋳物の種類が豊富に揃っている場所は少ないので、一見の価値あり！

こちらは蚊やり器です。

花火や朝顔など夏らしい模様の器に蚊取り線香を入れると、縁側もオシャレな空間に早変わりですね。

ツヤありとツヤなしがあって、好みの質感を選べます。

蚊やり器なので夏だけのものと感じやすいですが、お香を立てたり冬なら備長炭を入れたりと年中楽しむことができるそうです。

鋳物の鍋は熱伝導がよく、保温性や蓄熱性に優れています。

じっくり焼き芋を作ったり、無水調理にも向いている万能鍋で、インテリアとしても実用性の高い鍋としても有能です。

一口に鋳物と言っても色味や質感はいろいろあって面白いですね。

左から藍黒、鋳肌黒、鋳肌銀といい、特に藍黒は技術が必要な色と質感なのだそうですよ。

鋳物のステーショナリーは大人っぽいデザインで素敵ですね。

鋳物ならではの重さを活かしたペーパーウェイトのほか、簡単にずれることがないペン立てやトレーも便利です。

水分にさえ気をつければ半永久的に使える丈夫さも魅力です。

文鎮を兼用できるペン立てがとても素敵で、我が家にも一つお迎えしました。

書道アイテムとして、店先のペン立てとして、玄関などに置いておいても便利な飽きの来ないデザインだと思います。

購入は公式ホームページから行うことができますが、ぜひ店頭で手に取って美しい質感を確かめてみてほしいなと思います。

桑名市の美しい伝統工芸品を自宅に取り入れてみてはいかがでしょうか。