こんにちは。9月に入ってすっかり過ごしやすい気温になりましたね。
近年、防災の備えとして、キャンプを始めとしたアウトドアを飛躍的に快適にしてしまうアイテムとして「ポータブル電源」が注目を集めてきました。
そして今回はスーツケース型の大型ポータブル電源をご紹介します。

今までのポータブル電源は大きくても10kg程度、容量は1000Wh程度のモノが多いです。
ただ、大型と言って高出力の家電を使ってしまうと意外と早くバッテリーが切れてしまうものです。(使ったことのある人は分かってくれるはず)
例えば焼き肉プレート（700wくらいの出力)だと一時間ちょっとでバッテリーが切れてしまう感じです。
一人用であれば十分すぎるサイズなのですが、家族・グループとなるとなんとも絶妙な容量なのです。
ところが2021年に入って従来の大型を超える超大型のポータブル電源が市場に投入され始めました。
今回は、そのうちの一つMOVING BASE製の「アマテラス 参」をご紹介します。
キャンピングカーのお店SiZENTOさんに製品版一歩手前の「アマテラス 参」があるということでお邪魔してきました。
※製品版一歩手前なので製品化の際には調整の入る可能性があるのであらかじめご了承ください。

こちらが「アマテラス 参」です。完全にスーツケースですね！
ポータブル電源をガラガラと運ぶのでケースは高強度カーボン入り樹脂を使用しており、アメリカのガンケースを収めているメーカーさんに制作してもらっているそうです。

そしてスペックはあらゆる点でデカくなっています。

出力・容量は驚きの大きさですが、合わせて重量もしっかり重くなっています。
この重量なので基本はコロコロで動かします。

ただ、容量3,000Whは非常に多いです。
冷蔵庫でも50時間。およそ二日間動きます。(出力を60wと仮定)
出力的にも、エアコン(800w)と電子レンジ(600w)とドライヤー(1200w)を3つ同時に動かすことも出来そうです。
従来の大型ポータブル電源のさらに上を行くスペックにすることで容量不足に悩まされることなく利用できそうですね。

出力系は全て上側に集約されています。
大型の割には端子が少しシンプルな気もしますがACで3000w使えるので基本はそこから電源を取る形にするので事足りるかなと思います。
ちょっとユニークな部分としては、バッテリー端子から走行充電器をつなげて設定すると、車の走行中に「アマテラス 参」を走行充電できるようになるようです。

本体の横には「アマテラス 参」自体を充電するための端子がついてます。
特にACについてはコンセントにつなぐと約2時間でフル充電が出来てしまうという超高速充電が可能となっています。
(ソーラー接続のための配線については撮影時に無かったので割愛)

更にAC充電の特徴として、アダプタがありません。充電ケーブル一本で充電が可能というのが嬉しいポイントですね。(とは言え本体がとても重いのでアレですが。)
このサイズの充電用となると通常であれば弁当箱サイズのデカイものが必要なのですが、そういったカサ張るものはございません。

35kgという重さですがスーツケースなので路面はスイスイ動かせます。
逆に階段や砂利道では持ち上げることになるので結構な筋トレ効果が見込めます。

実際に、スポットクーラーと電子レンジを2台同時に稼働させましたが特に何事もなく動かすことができました。
特にポータブル電源はスマホ等の充電にも十分約に立ちますがやはり家庭用のコンセントと同様に家電を普通に動かせるというも大事な役割の一つですよね。

ちなみにスポットクーラー、電子レンジを動かしても1,893wの出力でした。
電子レンジをもう一個くらい並行稼動できそうです。

さて、いかがだったでしょうか。
いろいろな意味でデカイ「アマテラス 参」ですが、価格は385,000円です。

個人用というよりかは、工事現場など屋外で大きな電源が必要な業務用的な使い方であったり、災害時の備えとして避難所に設置などの自治体向けの製品かなというイメージです。

キャンプの1泊2日のために買うものでは無いですが、近年大雨・台風による被害で困るケースも出ているので頭の片隅に置いておくとどこかで役立つかもしれません。

そして今回の「アマテラス 参」について動画も作っています。
静音性も優れているのでお時間のある方は動画でも音や性能についてご確認いただければと思います。
(動画では各部もう少し細かく説明しています)