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悪路も走れるキャンピングカー!いすゞベースのEXPEDITION EAGLEがすごい理由

ともさん動画クリエイター

近年、密を避けつつ家族たちと移動しつつゆっくりと時間が作れる新たな旅行形式を実現できると言うことでキャンピングカーが注目を集めています。
町中でも見かける機会が増えてきてと実感している方も多いのではないでしょうか。

ただ、キャンピングカーの弱点としては、どうしても小さな家を運んで動くようなものなので大きくて重くなってしまい、舗装されたキレイな道しか走れませんでした。(もちろんそれでも十分なんですが。)
ところがそんな弱点をも克服したキャンピングカーがこの度発表されました。
日本特種ボディーの「EXPEDITION EAGLE(エクスペディションイーグル)」です。

カテゴリとしては「エクスペディションビークル」と呼ばれる部類に入ります。
海外(欧米)では広く知られていますが、日本では知らない方が多いと思います。
それもそのはず、今回発表された「EXPEDITION EAGLE(エクスペディションイーグル)」日本で初となる量産型エクスペディションビークルなのです。

災害復興の際にも現場で使える車両に仕上げるため、災害復興支援団体の「日本笑顔プロジェクト」と共同開発されています。
随所に悪路への考慮、悪条件の中でも復興支援ができるように工夫がされています。

悪路走破性への工夫

まずはデパーチャーアングルと言われる部分(上記写真)を通常のキャンピングカーの2倍ほど確保しています。
デコボコ道の悪路を走る際に岩なり地面に車体をぶつけないためです。

同様の理由で車高も200mmと高くしています。

運転席(シャシー)と後ろの居住空間(シェル)はあえて切り離しています。
分割することで車両のねじれる部分が大きく確保できるのでデコボコ道での路面の追従性を高めることができます。

災害復興現場を想定した工夫

入り口からマルチルーム(トイレなど)まで靴を履いたままでも通れるように土間がある内装となっています。(防水パンが敷き詰められています。)

マルチルーム(写真ではトイレが置かれてます)も防水仕様になっています。
外からの濡れた荷物でも気にすることなく車内へ積載することが可能になっています。
利用シーンによってマルチルームはトイレを置いたり、何も置かずに荷室や更衣室として使う方もいるのですが、防水にすることで色んなシーンでの活用ができますね。

内装

車内も快適に過ごせるようにシンク、電子レンジ、冷蔵庫、床下収納等など充実した装備となっています。

ダイネットの中央には机があり、コの字型のソファーがあります。両手を広げても大丈夫です。

両サイドの背もたれのクッションを真ん中に配置してベッドにもできます。
大人が二人寝れるベッドの完成です。

更に驚くことに電動の昇降式ベッドがあります。
ボタン一つでベッドが降りてきて2段ベッドが完成します。

広さ的にも1段目と同じサイズでここにも大人が2人寝れます。
災害時でも、落ち着ける空間を作るという意味でもとてもおもしろいアイデアでした。

運転席と居住空間が切り離されているので狭く感じるかな?と思いましたが想像以上に広く感じました。
広い空間はしっかり取りつつ、無駄な部分をなくすように床下収納を取り付けたりと随所に工夫しているなと感じました。

少し運転させていただきましたが視界も非常に広く晴れた日のドライブは気持ち良いだろうなぁという余裕すら感じました。
ベース車両もいすゞの新型Be-camを使用しておりちょっとガタついた場所でもゆったりとした乗り心地でした。
(もちろん、新型車なので緊張はしましたが。)

ざっくりと仕様

ベース車両:いすゞ新型Be-cam ハイキャブ2.0t
駆動方式:2WD/4WDの二種類
サイズ:車幅196cm x 全高299cm x 全長510cm
乗車人数:7人
就寝人数:4人

いかがだったでしょうか。
新たなキャンピングカーの型ということで非常にユニークな一台でした。
特に近年は自然災害も多くなってきた気がします。
自然災害自体は起きない方がもちろん良いですが、もしもの時でも使えるということで幅広く色んな現場で活躍することが期待されます。
もちろん悪路も走れるように考慮されているのでアウトドアとの相性は抜群ですね。
平時にはアウトドア、有事の際には復興支援と幅広い活躍に期待できる一台です。

そして今回の車両ですが動画でも撮影しました。
詳細であったり、実際に電動の昇降式ベッドの稼働状況、車が動いている部分が見れます。
お時間のある方はぜひ合わせて御覧ください。

動画クリエイター

ちょっと変わった車、面白い製品を中心に紹介します。生活は豊かになるか分かりませんが、世界感は広がると思います!専門家では無いのでかゆいところに手は届きませんが、興味を持ってもらえる作品を作っていきます。

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