800円の結束バンド型タイヤチェーンで寒波の福井を走ってみた
暖冬と言われていた2023年ですが急な大雪で慌ててスタッドレスタイヤに履き替えたり、タイヤチェーンを取り出してきた方も多いのではないでしょうか。
タイヤチェーンは、金属型、非金属型、最近だと布タイヤチェーンも普及してきており一時利用する方の選択肢も増えています。
そんな中、800円の結束バンド型タイヤチェーンというものを見かけたので筆者自ら試しに使ってみることにしました。
2023年12月22日福井も大雪でした。
試したのは、雪が17cmほど積もった日です。
既に除雪済みの駐車場を使いました。
結束バンド型タイヤチェーンは1セット10本で届きます。
10本でタイヤ2本分がカバーできるようです。
説明書も何も入っておらず製品のみが3束にまとめられています。
見たら分かるだろうというメッセージを何となく感じました。
一本あたりの長さは87cmです。
サイズはフリーサイズと記載されており、最大で20インチのタイヤに対応するとのことです。
側面から見ると、ブロック状に飛び出ている部分がありますがこれがスパイクになります。
材質はナイロンでプラスチックよりは耐久性があるとのことです。
適応温度は「-35~85度」と非常に広いです。
注意点としては本製品に限らずですが、タイヤチェーンは時速40km/h以下での走行が推奨されています。本製品も40km/hを超えないように注意書きがされております。※もちろん高速道路もこれでは走れません。
説明書が無いわけですが、上記の写真のように使い方は一目瞭然でまさに結束バンドのような使い方をします。
これを締めてタイヤに巻いていくことになります。
取付もタイヤとホイールを巻くように輪を作って、後は結束バンドの要領で締めます。
作業自体は単純なのですが、10本分の作業になるのでそれなりに疲れます。
完成するとこのような形になります。
常にチェーンが地面についているわけでは無いので片輪10本とかでも良さそうな気がします。(製品ページの見本には片輪に10本ついてました)
試しに駐車場で走ってみました。
チェーンが地面に触れるあたりで車内でも感じるぐらいカタカタと音がするし、車体も揺れます。金属チェーンより走行に違和感があります。
路上の雪上だとスパイクが雪に食い込んで違和感も少なく走れます。
通った跡を確認するとスパイクが雪にしっかり食い込んでいるのが分かりますね。
とはいえ、路面ではやはりガタガタ感が出るのが気になります。
基本は悪路での使用が良いのかなと感じました。
そして、今回の製品の問題点は耐久性です。
全部で2回試走をしたんですが、全部で7本切れました。(1回目6本、2回目1本)
特に、1回目は強めにアクセルを踏んだところで一気にチェーンが切れてしまいました。
今回は2セット(計20本)を用意してたので2回目の試走の際には予備のチェーンをつけ足して、気を付けて走行しましたがそれでも1本切れてしまいました。
切れ方も製品の真ん中が割れるように切れていたので路面とタイヤが接した際に切れたのかもしれません。
もちろん、私の取り付け方や運転の仕方も影響はしていたかもしれませんが思った以上に切れた本数が多かったです。
と、いうわけで今回の結束バンド型チェーンを個人的にまとめてみると下記のとおりです。
■良かったところ
・安い
・スタックなどしてても取り付けれる
・軽量、場所を取らない
■悪い所(全て耐久性に紐づく)
・一回で使い捨ての勢い(緊急時でも使えるかどうか?)
・片輪に5本より10本くらい入れないとあまり効果を得れないかも
・長距離は厳しい、スタック脱出の補助用、一部区間の一時利用など
と、いう所です。
個人的には良い面ももちろんあるのですが、耐久性の所に不安があるので、もしもの時にしても使えたらラッキーかなぐらいのイメージでした。
ただ、製品のレビュー欄にはちょっと使った人の感想などもあり使えている人もいるので合う人、合わない人がいるのも感じる製品でした。
今回の製品ですが動画でもまとめています。
チェーンを付けた時の走行音など参考になると思いますのでお時間のある方はご覧頂ければと思います。