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「ランドセル難民」?「こんな時期から入学準備?」今時ラン活事情を現一年生ママがリサーチしました。

ton子育て情報ライター/姉妹ママ

皆さん、こんにちは。

小学生の姉妹ママで、ライターのtonです。

この春入学した次女が、四年生になった長女と、毎朝手を繋いで登校しているのを見るのが、最近の癒しです。そんなわけで、毎朝、小学生たちの登校風景を見ていると、あることに気づきました。

それは、高学年でもランドセルがすごくきれいなこと。

私たちの時代なら、高学年になってくるにつれ、ランドセルはくったり型崩れし、深く刻まれた傷が目立つ(特に男子。)のがセオリーだったように思うのですが、最近の小学生たちのランドセルは、型崩れしているような子はほとんどおらず、きれいなものです。

ランドセルメーカーの企業努力や技術の進歩も理由としてあるとは思いますが、母目線からみると、「そりゃあれだけ高いバッグなんだから、大切に使ってくれないと困るよね。」地面に投げ捨てられた日には、傷がいっていないか即確認した後、子どもを強く叱責するでしょう。

と、言うわけで、今回はそんな、どんどん「高い買い物」化している、ランドセルについてのお話です。

ラン活は新年度が始まってすぐに始まっている

画像:SEIBAN webサイト
画像:SEIBAN webサイト

今年度年長さんになられたお子さんがおられるご家庭で、まだラン活を始められていないお家は、今すぐ始めてください。

年度が変わったら早々に、ラン活は始まっているのです!

どんどん早くなる「売れ時」

はやっ!まだ入学まで一年もあるのに?と思われる方もおられるかもしれません。背景には、ランドセルの「売れ時」が徐々に早くなってきていることがあります。

四年生の長女の時は、周りのお友達の話を聞いても、大体夏休みごろに購入のピークを迎えていたのですが、現一年生の次女の周りでは、ゴールデンウイークに展示会を周り、予約をしてきたというお家がかなり増えてきていました。10年ほど前に、ランドセルメーカーさんにインタビューをして記事を書く機会があったのですが、その時は、「夏休みの展示会などである程度決めておいてお正月の帰省するタイミングで祖父母に買ってもらうご家庭も多い」とおっしゃっていたことからも、ここ10年ほどで、ランドセルの買い時は8ヶ月ほど早くなっていると予想されます。(全て私調べですが。)

ランドセル難民って?

買い時が早まっている影響から、ママ友たちの間では「ランドセル難民」なるフレーズも聞かれるようになってきました。

具体的には、「どれにしようか迷っているうちに、予約販売が終わってしまって、狙っていた工房系を諦めるしかない。でも諦めきれなくてランドセル難民状態。」

「ランドセル選びに出遅れたら、展示会はもうどこも終了していて、実物を見る機会がないまま買うか、実物は見れるけど大量生産の大手メーカーのものにするか迷っている。」

というケースが「ランドセル難民」と言える状況です。

ここ10年ほどで、ランドセルの人気ブランドは、大手メーカーから「池田屋」や「土屋鞄」といった、一般的に工房系と呼ばれるランドセルメーカーに移り変わってきています。工房系ランドセルは、職人の手仕事で受注生産されているため、納期までに時間がかかり、必然的に購入時期も早くなるというわけです。

そして、工房系ランドセルがいい!と思っているお家が、購入時期を逃してしまうと、難民化する、という構図になっています。

もちろん、難民と言っても、実際にランドセルが買えないわけではなく、「欲しかったものが買えない」だけで、それを諦めさえすれば、他にもいいものは見つかる可能性があります。

しかし、「この値段出すなら親子ともども一番気に入った物が買いたい!」という気持ちが、母の諦めを悪くさせ、「これ!という物をギリギリまで探したい!」という気持ちになってしまうのかもしれません。

ランドセル選びの手順例

難民化しないためには、後悔のないようにランドセル選びをしておくのがポイント。結果的に大手メーカーのランドセルを選んだとしても、一度でも工房系メーカーの物も見ておくことで、納得してラン活を終えることができるのでは、と思います。

①カタログ請求

まずはいろんなメーカーからカタログを取り寄せましょう!カタログを見るだけでも、色味やデザイン、ブランドのコンセプトなどで、やや絞られてきます。

※ここで、親子の方向性を擦り合わせておくといいと思います。子どもはやはりデコラティブなデザインに目が行きがちなので、子どもの方向性に合わせるのか、高学年になってからも飽きずに使えるデザインにするのかなど、親子である程度考えておくといいと思います。

②展示会に行く

いくつかのブランドの展示会に行って、実際に背負ったり、見てみましょう。①で一つに絞らず、何社かの展示会に行って、背負い心地や実際の素材感をチェックするのがお薦め。(背負い心地は娘曰く、ブランドによってかなり違うようです。)

※子どもは背負ってみたらすぐにそれが欲しくなる場合も多いので、「今買っても持って帰れないよ」「他のとこのやつも見てみようね」と冷静に判断してもらうよう誘導しましょう。

③決めたら予約!

展示会で見てみて、検討して決めたら、予約をします。支払いは「いついつまでに振り込みしてね、これ振込用紙です!」パターンが多いようです。展示会当日に決めなくても、ネット購入でもOK。人気のカラーだと8月下旬ごろから予約終了になることも。

④受け取り

冬ごろにランドセルが届きます。予約する順番によって到着時期が違い、予約時におおよその目安を教えてくれます。早いと11月ごろ、遅くても2月初旬ごろには手元に届くようです。

わが家のランドセル

参考までに、わが家のランドセル選びについても少し買いておきたいと思います。

選んだのは「コストコのランドセル」

実はわが家の姉妹は、二人ともコストコランドセルです。

カタログを取り寄せ、実際に背負ってもみてあれこれ選ばせたのですが、長女は「どれでもいいよ〜」タイプで、次女は毎回欲しいのが変わって、最終的にわからなくなるタイプだということが判明し、それなら、値段が安いやつでいいか、とさくっとコストコで購入したわけです。

ちなみに、コストコのランドセルは、予約もなければ受取日もなく、買ったらすぐに受け取れます。

3万円台と、工房系ランドセルが3個買えるお値段も去ることながら、想定外だったのが、品質も申し分のない商品だったこと。「ふわりぃランドセル」が作っているとのことで、背負い心地も良く、使い勝手の良さにもしっかり配慮された、「お値段以上」のランドセルでした。

4年目の長女のランドセルも、まだ型崩れや破損なく、きれいに使えています。

デメリットとしては、カラーが少ない点。次女が購入する時、女の子カラーではピンクとパープルのみの販売で、長女と似たカラーを望んでいた次女の好みには合わず、よく調べてみると、コストコオンラインではキャメルの販売があることが判明し、即購入しました。

カラーやデザインは、年度ごとに変わるようで、長女の時は、ブラウンとパステルピンクが女の子っぽいデザインで、ブラックとブルーが男の子っぽいデザインとして販売されていました。

最後に

子どもたちの小学校生活を共にする、「相棒」ともいえるランドセルは、使い勝手やデザインにこだわって、妥協せず選びたい物です。

「ラン活」と聞くと、「そんなに熱心にランドセル選びをしなくても、、、」と感じられる方もおられるとは思いますが、入学へ向けての心の準備の一環として、イベント感覚で、楽しんでランドセル選びを進めていけるといいかもしれません。

皆さんが、後悔のないランドセル選びができることを祈っています。

子育て情報ライター/姉妹ママ

ライター歴10年。普段は取材記事をメインに、さまざまなジャンルの記事を書いています。こちらでは小学生姉妹ママの目線で、日々感じたことやPTAの適正化・プチプラ情報など幅広い「子育て情報」を発信中です!家政科出身で、服飾・情報処理には強く、掃除と泣き落としに弱い、昭和生まれママ。好きな食べ物はスイカと、海老のビスク。

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