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読書が苦手な子の試練「朝読」小学生ママお薦めの、朝読で子どもが読みやすい本四選。

ton子育て情報ライター/姉妹ママ

皆さん、こんにちは。小学生の姉妹ママで、ライターのtonです。今回は、小学生の「朝の読書運動」(略して朝読)でお薦めの、読みやすい本をご紹介します。

朝読は、全国的に多くの地域で取り入れられている取り組みで、毎朝10分から15分程度の時間、教室で本を読むことで、読書の習慣をつける狙いがあるのだとか。

そんな朝読ですが、読書が苦手なお子さんは「やらされている」と感じ、ますます読書が苦手になる場合も。うちの四年生の長女も、「文字ばっかりの本を読むの、面倒くさいー」と朝読をちょっと苦手に感じている節が見受けられます。

と、言うわけで、ママ友に聞いたり、娘の周りのお友達に聞いて、読書が苦手でも楽しく読みやすい本を集め始めました。

同じように読書が苦手なお子さんや、朝読の本に困っているお家の参考になれば幸いです。

読書苦手派が朝読で読みやすい本の条件

写真:Photo AC
写真:Photo AC

まずは、私がどういう条件で本を探したのか、読書が苦手な子でも読みやすい本とはどんな物なのかを見てみましょう。

①エピソードが細かく分かれている

娘や、周りの読書が苦手な子をを見ていると、読書が好きではない子の場合、基本的に朝読で読む本は、朝読でしか読んでいない(家や休み時間に読まない)ようです。

朝読として設けられている時間はそう長くないので、ストーリーが複雑な長編のものだと、毎朝前日のおさらいから朝読の時間が始まることになってしまって、読書を楽しむという雰囲気になりにくいように感じます。

短編のエピソードが複数まとめられたオムニバス形式のような本なら、もし前日の内容を忘れてしまっていても、振り返って読むべき部分も少なく済みますし、おさらいすべき部分が多そうなら、その章ごと飛ばして次のエピソードから読み始めることもできます。

②子どもが興味を持ちそうなテーマ

主人公が小学生だったり、スポーツや趣味を題材にした内容など、読み手が感情移入しやすいテーマの本は、比較的楽しんで読んでいます。

うちの娘の場合、魔法・妖怪・鳥、というテーマに普段から強い関心を持っているので(他にも、岡本太郎や野草など、あまり一般的ではないものに興味を持ちやすいタイプです。)朝読に慣れていなかった低学年のうちは、そういった題材を取り入れた本を積極的に選ぶようにしていました。

③学校に持って行きやすい

読書が好きな子からすると、本を持ち歩くのは、楽しみを持ち歩いているようなもので、特に負担を感じることはないのではないかと思います。しかし、読書が苦手な子からすると、分厚かったり、サイズが大きかったりする本は、ただでさえ面倒な朝読が、より面倒に感じてしまう原因にもなります。読書の苦手な子どもの母として、私自身、ランドセルにいれても負担にならない重さや大きさの本を選ぶようにしています。

この本オススメ!

長女が入学してから今日までの四年間、上述の条件を考慮しながら私が選んできた本から、オススメのものを四冊ピックアップしてみました。

ちなみに、わが家は図書館や古本屋さんを活用することが多いため、ラインナップは古めの本が多めです。

ルルとララシリーズ

最近は一年生の次女がハマっているルルとララ。
最近は一年生の次女がハマっているルルとララ。

可愛らしいイラストの表紙が小学生女子の心を掴む、ルルとララシリーズ。私たち親世代でも、わかったさん・こまったさんシリーズのような料理をテーマにした本は人気がありましたよね。ルルとララのシリーズも、お菓子作りをテーマにしたファンタジーな内容で、レシピもわかりやすく掲載されているのが特徴です。

挿絵やカラーページも多く、漢字にはルビが入っているので、低学年のお子さんでも読みやすくなっています。人気のあるシリーズなので、図書館や古本屋さんでも見つかりやすいのも嬉しい。

グレッグのダメ日記シリーズ

「だんだんひどくなるよ」の所がシリーズタイトル。
「だんだんひどくなるよ」の所がシリーズタイトル。

タイトル通り、グレッグという男の子の日記形式で書かれた「グレッグのダメ日記」は、10冊以上のバリエーションがあり、小学生にも人気のあるシリーズ。絵日記のように、小学生の落書きみたいなイラストが、毎ページこまめにあることで、読書慣れしていない子でも気軽に読めるようになっています。

どこで止めても、どこから始めても、特に問題ないことが多い点も(続けて読めば、伏線開始のような内容もあり、それはそれで面白いのですが。)朝読にピッタリのポイントです。

おもしろい話、集めました

今現在、娘が朝読に持って行っている一冊がこちら。
今現在、娘が朝読に持って行っている一冊がこちら。

小学生の読書が好きな子たちからは、つばさ文庫の本をたくさん集めている、という話をよく耳にします。小学生が主人公のお話や、小学生くらいの子どもが興味を惹かれやすい設定を、テーマとして取り扱っている本がたくさん出版されていることが人気の理由のようで、娘曰く、朝読の時に持ってきている子がたくさんいるのだとか。

そんなつばさ文庫のさまざまなお話を、ちょっとずつ多種類楽しめるのが、こちらの「おもしろい話、集めました」シリーズです。つばさ文庫で人気のある作品の、設定や物語の雰囲気を短いストーリーにまとめたものが、一冊で5作品分ほど楽しめます。次に読みたい本を見つけるためのリサーチ目的で読んでもいいかもしれませんね。

べんり屋 寺岡の夏

夏・秋・冬・春の四部シリーズ
夏・秋・冬・春の四部シリーズ

夏休みの読書感想文にも使えそうな、深い内容なのに、文体が柔らかく子どもでも読みやすいのが「べんり屋寺岡」シリーズ。主人公の小学生目線で物語が進むので、随所に「わかる〜」「そういう子いるよね〜」といった部分があるそうで、ここで紹介した他の本よりも文章量が多めな割には、楽しんで読めるようです。

全部にふりがながついている訳ではないので、低学年のお子さんには読みにくいかもしれませんが、3・4年生くらいからなら読めると思います。

わが家にしては珍しく、娘が図書館で借りた時に気に入ったため、その後購入した一冊です。

最後に

私自身、本が大好きな子どもだったこともあり、自分が好きだった本や、面白いと思う本をこれまでもたくさん娘に薦めてきましたが、あまり共感を得られませんでした。娘はどうやら読書が好きではないらしい、とわかってからは、無理に薦めず、朝読に適した本を提案する形でアプローチしてみています。

今でも朝読が無ければ、全く本を読まない長女ですが、朝読のおかげで少しずつ本を読む楽しさを味わえるようになってきたように感じます。

わが家だけではなく、たくさんのお子さんが、今後、面白い本や感動する本など、人生を豊かにする素敵な本に出会ってくれることを願っています。

子育て情報ライター/姉妹ママ

ライター歴10年。普段は取材記事をメインに、さまざまなジャンルの記事を書いています。こちらでは小学生姉妹ママの目線で、日々感じたことやPTAの適正化・プチプラ情報など幅広い「子育て情報」を発信中です!家政科出身で、服飾・情報処理には強く、掃除と泣き落としに弱い、昭和生まれママ。好きな食べ物はスイカと、海老のビスク。

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